白銀に輝く栂池展望湿原スノーシューツアー1DAYを催行しました
今シーズン最終のスノーシューツアー「白銀に輝く栂池展望湿原スノーシューツアー1DAY」を3月20日・23日・24日の3日間にて催行致しました。
「栂池自然園一帯がこんなに雪が多いとは知りませんでした。有数の豪雪地帯だからこそスノーシューがこんなにも楽しめるのですね」
「以前参加した時は極寒でしたが、天気が変わると3月の雪上歩きがこんなにも汗だくになるとは思いもよりませんでした。雪山の天候、服装のチョイス、とても勉強になりました」
「話で聞いたことはありましたが、実際腰までのラッセルは初体験・・・大変な労力なんですね。一人では絶対に来れなかった、ツアーに申し込んでよかったです」
「春先と秋の、山での天候の急変、目の当たりにし、とても参考になりました」
▲この日は午後から荒天になる予報に加えて、スキー場上部の雪崩警戒レベルも高かったこともあり、ロープウェーの運行は終日見合わせとの報が早々に入りました。ゴンドラ運行も、強風の影響で早めに運行見合わせになる可能性が指摘されたため、行先を変更、栂池自然園手前に位置する西鵯峰往復とし、早めの下山判断としました。そもそも前日までの降雪でスキー場上部はかなりの積雪、膝から腰にかけてのラッセルが続き、なかなか手ごわいスノーシューハイクでした。
しかし、よくよく考えますと、今年の少雪傾向に照らし合わせれば、これだけの豊富な積雪量の中歩けたのは、贅沢なことだったのかもしれません。
▲雪をかき分けようやく「神の田圃」まで来ました。
北アルプスの峰々は残念ながら望めませんでしたが、非日常、この広い雪原を目の前にして皆さん興奮気味でした。
▲神の田圃のすぐ目の前にそびえる西鵯峰に向けては、急斜面をつづら折りにハイクアップ。
西鵯峰に到着するあたりから風雪が強まりだし、ゴンドラの運行状況を気にしつつ、息つく暇なく下山となりました。その後、ゴンドラの山麓駅に到着して間もなく、ものすごい風雪になり、ゴンドラも間もなくして運休、じつに奇跡的なツアー催行でした。
▲この日はツアー出発と共に雪が降り出しました。午前中を中心にかなり強い降雪となり、栂池高原市街地でも15cm程の積雪量となるほど。ただ雪崩警戒レベルが低かったこと、風も弱かったことで、ロープウェーは通常に運行されました。
▲ただ、とにかく雪の降りがとても強く、辺りはほぼ真っ白。視界が全く効かないわけではありませんでしたので、展望湿原へ向けて前進することはできました。
▲モノトーンの世界とはこのこと。
▲視界の悪さに強い降雪で、辿り着けるかわかりませんでしたが、なんとか午前中の早々に展望湿原に無事到着。ただ、強まる雪と、徐々に風も強まってくる状況で、先日の20日同様昼食時間は摘まめるものを口にする程度で、ほどほどに下山の途に就きました。
▲そんな状況にも関わらず、帰り道数か所で恒例の“ヒップソリ”だけは欠かしませんでした。
<3月24日>
▲今シーズンのスノーシューツアー最終日となった24日は、文句のつけようのない晴天無風に恵まれ、皆さん意気揚々と出発です。バックカントリーされる方々も多く見受けられ、久々に賑わうロープウェー山頂駅周辺です。
▲じつに美しい白馬三山をバックに栂池自然園入り口にて先ずは集合写真。
▲ただこの日は、気温はさることながら、上から降り注ぐ強い陽ざしと、雪に反射する強い照り返し、加えて風が全く無かった事でとにかく暑かった・・・衣類、脱げるものはどんどん脱いでいかないと汗だくになるほどの陽気でした。前2回のことを思えば贅沢な話ではあります。
▲展望湿原へと進むにつれて、白馬三山がどんどん大きく近づいてきます。
▲高度を上げるにつれ、北信方面の山並み、戸隠連山・高妻山の峰々がはっきり見えてきます。
▲昼前に無事に展望湿原に到着。
真正面にこの白馬三山の迫力こそが展望湿原の眺望の醍醐味です。この日はランチタイムの時間を十分に取って、心行くまでこの眺望を堪能しました。
▲午前中とは光線の当たり方が変わるため、午後の峰々の谷筋の陰影がとても印象的です。
後ろ髪引かれる思いで、栂池自然園をあとにしました。
▲20日ご参加の皆様
▲23日ご参加の皆様
この度の展望湿原ツアーご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
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1月下旬から始まりました2024年冬の燕山荘スノーシューツアーは、全日程を終了致しました。ツアーによりましては、悪天候に伴うコース内容の一部変更等があり、ご参加頂きました方々にはその都度ご理解とご協力頂けましたことに、感謝申し上げます。
来期も、一つでも新規の場所を増やせるご案内ができるよう努めてまいります。
また、ツアーで利用させて頂きました各宿泊施設の皆様におかれましては、何かとご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。
来月4月から、2024年度の燕山荘グループの営業が、燕山荘と有明荘を皮切りに始まります。麓の喧騒から一旦距離を置き、是非山にお出かけ下さい。改めて大自然の素晴らしさと魅力に触れることで何か気づきや発見があるかもしれません。そのお手伝いができるよう、スタッフ一同新しいシーズンも一所懸命努めてまいります。
引き続き燕山荘グループを宜しくお願い致します。
ありがとうございました。
2024年スノーシューガイド:榊 井村 河地 赤沼
写真と文:榊
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