燕・歳時記 Special

燕山荘通信

4月24日現在 合戦尾根登山道状況


去る4月20日より、燕山荘グループの2024年度営業が、燕山荘・有明荘・合戦小屋を皮切りに始まりました。昨年よりは残雪量の多い入山でしたが、ここ一週間ほどは朝晩の冷え込みが弱く、加えて雨の影響もあり、雪融けはスピード感を増して進んでいるように思われます。日中陽ざしが出ますと、合戦小屋~燕山荘の尾根歩きは、雪の踏み抜きで思わぬ体力の消耗、強いてはかなりの汗をかかないとも限りません。想定以上の所要時間がかかります。
日の入は18:20まで遅くなりましたが、逆に日の出は5時前後とかなり早くなってきました。その分、早めの登山口出発を心掛け、時間に余裕ある山行計画お立て頂くことをお薦め致します。
※下山時に撮影しましたので、燕山荘から第一ベンチまでの順でお伝えします。

▲燕山荘ヘリポートより槍ヶ岳・大天井岳方面

 

▲同じく燕岳方面と燕山荘本館

 

▲同じく合戦尾根方向

 

▲燕山荘直下

 

▲燕山荘~合戦沢の頭

 

▲合戦沢の頭

 

▲合戦沢の頭から大天井岳を望む

 

▲合戦沢の頭~合戦小屋 下を見る

 

▲合戦沢の頭~合戦小屋 上を見る

 

▲合戦小屋①

 

▲合戦小屋②

 

▲合戦小屋直下

 

▲合戦小屋~富士見ベンチ①

 

▲合戦小屋~富士見ベンチ②

 

▲富士見ベンチ
ベンチの一部が出てきました。

 

▲富士見ベンチ~第三ベンチ①

 

▲富士見ベンチ~第三ベンチ②

 

▲第三ベンチ①

 

▲第三ベンチ②

 

▲第三ベンチ~第二ベンチ

 

▲バイカオウレン

第三ベンチ~第二ベンチの登山道脇、陽当たりのよい箇所の数株が、既に花を開かせていました。合戦尾根、春を告げる花の一つです。

 

▲第二ベンチ

 

▲イワナシの蕾

第二ベンチのすぐ下の、これまた陽当たりの良い箇所で確認できました。早ければ一両日中には開花となるでしょう。

 

▲第二ベンチ~第一ベンチ①

 

▲第二ベンチ~第一ベンチ②

 

▲第一ベンチ

 

▲オオカメノキ
この花も、合戦尾根の春の風物詩です。

 

燕岳登山口より第二ベンチまでは、一部陽当たりの悪い箇所を除き、ほとんど雪はありません。第三ベンチより上部で本格的に雪の上を踏むようになります。

ここ数日の高めの気温の推移により、全体的に雪融けは早く進んでいますが、燕岳への登山そのものは、まだまだ「雪山・冬山」であるということを認識頂き、それに相応しい登山靴をはじめとした雪山装備の携行をお薦め致します。

大型連休中は、日々の寒暖差が著しく、稜線上でも日中10℃を越える日があるかと思えば、「寒の戻り」思わぬ寒気が南下してきますと、一気に-10℃前後まで冷え込む日もあります。雨ではなくみぞれや風雪なることは十分に考えられますし、一晩で数十センチの降雪になることもあります。

ご紹介した登山道の様子も、天候次第では雪景色に一変・・・ということも少なからずありますので、山行前には必ず種々の気象情報(ヤマテン等)をよくご確認頂き、ご自身の技量と照らし合わせて無理のない計画をお立て頂きますようお願い致します。

 

 

特に、この時期に冷え込んだ雪面は、一面固い雪のバーンとなり、その急斜面で一度滑落転倒しますと、自身の体を止めることはかなり難しく、遭難事故と隣り合わせであることを肝に銘じ、絶対「転ばない」=「滑落しない」をお守り願います。そういった観点から、ピッケル・アイゼン・雪山に対応した登山靴の携行を強くお薦め致します。ストックでは、滑落を止めることは不可能です。

なお、燕山荘周りの状況、稜線の様子などは、毎日更新されます「燕山荘スタッフブログ」をご参照下さい。

この大型連休中、登山されます皆様にとりまして、事故のない安全で楽しい山旅が送れますことを祈念いたします。

 

写真と文:榊

 

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