今だに雪が降らない10月です
北アルプスの10月は冬山のはずが、まだ雪が降りません。こんなことは初めてです。
秋は夜も含めて一日中晴れることが多く、今年のような暖かい年は燕岳や大天井岳は楽しい山旅ができます。しかし、こんなに暖かいと地球温暖化が異常に進んでいるのではないかと考えさせられます。私たちはもっと敏感に地球を感じなければいけない。夏の南方系の植物の繁殖、雪の無さ、ライチョウの白い羽が目立つ度に何かできることはないのか思案してしまいます。
▲10月29日、日の出は6:05だいぶ遅くなってきました。
▲富士山と南アルプス
▲八ヶ岳
▲浅間山 西からの風が吹いているので噴煙は見えません。
▲有明山の上にご来光
▲燕岳
▲アルプス銀座縦走路から槍ヶ岳方面
▲朝のイルカ岩と槍・穂高連峰
▲雲海の上に居並ぶ山々
▲安曇野川にできた雲海
▲雲海が、有明山の頂上付近まで高くなると下は雨降り。天気が悪いのかと思われ、登山を中止してしまう方もおられました。
▲燕山荘の上にオリオン座。 宇宙から見たら地球はどう思われるのだろう。
10年前から11月の積雪や4月小屋開けの時の積雪に変化が現れ、異常に積雪が少なくなっています。
「世界の平均気温は産業革命以降、既に1.1度上昇し、対策は待ったなしの状況。1.5度を超えると異常気象の発生頻度が高まり、生態系の喪失など回復できない被害が想定されている」(2024年10月25日信濃毎日新聞)
鹿児島で日本一のヒラメとエビの養殖をしている友人の話では、海水が1℃上がると40%のヒラメが死ぬと言っていた。
温暖化対策は、待ったなしの状況です。
写真・文 赤沼健至