燕・歳時記 Special

燕山荘通信

2024年12月21日 合戦尾根登山道状況


12月24日から始まります燕山荘年末年始営業に伴い、12月21日にスタッフが入山致しました。
この年末年始営業期間は、12月24日(火)から年が明けて1月4日(土)のご宿泊までとなります。なお、売店営業は1月5日チェックアウトまで、昼食営業は1月4日までとなります。

ここ2年程、積雪量の少ない年末年始でしたが、今年は登山口上部より本格的な雪上歩行となります。県道327号 通称中房線の道路につきましては、宮城ゲートより歩いて30分程の場所より上部が圧雪(一部凍結)の路面状況につき、アプローチの際もチェーンアイゼン等の装着が望ましいかと思われます。

この年末年始の各気象会社の長期天気予報を見ますと、積雪は更に増加する可能性が十分考えられ、雪の少なかったこれまでの1~2年とは登山道状況は大きく異なります。安易な山行計画や登山装備での入山はくれぐれもお控え願います。

 

▲燕岳登山口

 

▲第一ベンチ 30cm

 

 

▲第二ベンチ 40cm

 

 

▲第三ベンチ 70cm

 

 

▲富士見ベンチ 80cm

 

▲合戦小屋 1m50cm

上山当日、スタッフは第一ベンチより「わかん」を装着し、場所により腰あたりまでのラッセルとなりました。富士見ベンチ~合戦小屋は、部分的に冬ルートです。

 

 

合戦小屋~燕山荘は吹き溜まりで2~3m程の積雪量、全て冬ルートです。
上山日は風雪が強く、燕山荘直下稜線では耐風姿勢を取らざるを得ない程の強風に見舞われました。

小屋周りや周辺の山並みの様子は、天候不良で視界が利かないため撮影できていません。
近日更新されます燕山荘ブログでご確認願います。

いずれにしましても、ここ1~2年雪が少なかったのとは違い、加えて寒さや風の強さもやや厳しい感のする年末年始となりそうです。

◎ここ数年は、宮城ゲートから直接その日のうちに上山される方が思いのほか目立ちましたが、今年の中房線の道路状況は圧雪+凍結箇所で歩きづらく、通常よりも思いのほか時間のかかることが予想されます(通常で宮城ゲート⇒登山口3~4時間)。可能な限り、中房温泉様で前泊されて上山されることをお勧め致します。

◎余裕を持った山行計画、手袋や帽子などの抹消神経を中心とした防寒対策、アイゼン・ピッケルに加え、状況に応じてわかんの装着など、入念な準備を整えられた上で、冬山登山をお楽しみ頂きたいと思います。

◎風邪等体調不良で上山されますと、場合によりましては肺水腫などの重度な高山症状を引き起こすリスクがあります。自己の体調管理も万全の上お出かけ願います。

燕岳登山に限らず、年末年始冬山登山ご予定の方におかれまして、安全で楽しい山行となりますよう、心より祈念致します。

写真と文:榊

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