【燕山荘スノーシューツアー】栂池自然園・白馬三山大パノラマツアー第1回催行
今年で30年近くになります、燕山荘主催のスノーシューツアーが、この週末を皮切りに今年も始まりました。
燕山荘では、①夏(7月~8月)の燕岳、②秋(9月)の燕岳、③初冬(10月~11月下旬)の燕岳 ④積雪のある春(4月下旬~6月)の燕岳、⑤年末年始(12月中旬~1月上旬)厳冬期の燕岳と、季節をかえてお楽しみいただいております。その中でも、厳冬期、特に年末年始営業期間の燕岳に安全に登って頂くためには、段階を追った経験を積んでもらうことをお薦めしています。そのステップとして、雪のアイテムとしては比較的取り組みやすいスノーシューを使って、雪のある時期の山歩きに慣れていただくことを目的に、長野県下の山々を中心とした各種ツアーを組んでいます。是非一度ご体験頂ければと思います。
さて、1月25日~26日の1泊2日にて、【栂池自然園・白馬三山大パノラマスノーシューツアー】第1回目を催行致しました。
燕岳の年末年始営業でも少し触れました、今冬はここ数年来で北アルプス周辺は比較的積雪が多く、
栂池一帯も久しぶりに豊富な雪の量に恵まれています。そして、この時期は晴天率がかなり低い時期でありながら、今回は奇跡的に白馬三山も拝むことが叶いました。
<1日目>
初日は足慣らし、宿の近くにある浅間山にてスノーシューハイク。このエリアも、ツアーとしてはやはり30年近く利用させて頂いている所ですが、手ごろなアップダウンが随所にあり、スノーシュー初心者にはうってつけです。お天気が良ければ、要所で白馬三山から唐松岳、鹿島槍ヶ岳方面も望めます。
“浅間山”とあって、頂上直下には鳥居と参道があります。もちろん参道となる階段は雪の下、ジグザグに道を付けながら山頂にある祠目指してハイクアップ。この辺りで積雪は1~2m近くはあるでしょうか。
今冬の豊富な雪で、場所をきちんと選べば、どこでもヒップソリを楽しむことができます。
2日目へのいい足慣らしとなりました。
<2日目>
うっすら青空が垣間見える中での出発。昨晩からの降雪で新雪40~50センチと、なかなかのラッセル。途中にある雪原“神の田圃”へと向かいます。
グリーンシーズンは踏み込みが難しい湿原地帯。今の時期は3~4m以上の積雪、どこでも自由に歩き回れる雪原と化します。お天気よければ、背後に白馬三山がしっかり見渡せる絶景ポイントですが、この時ばかりは雪雲の中でした。
白馬エリアのバックカントリー人気は相変わらず、我々以外にもインバウンドの方を中心にこの日も大勢の人で賑わっていました。
所々見えていた青空はその後急速に雪雲に包まれ、かなり強い降雪となり、今日の白馬三山のパノラマはおあずけになるであろう・・・昼前に栂池自然園に到着しましたが、視界はほぼ皆無でした。
風雪を樹林の中で凌ぎながらランチタイムとなりましたが、その間にこれまた急速に視界が開け・・・
あれよあれよという間に白馬三山が雲の中からすっかり姿を現してくれました。
降雪間もないこともあり、雪面が真っ白、じつにきれいでした。
急遽集合写真も撮り直し。しばらくこの光景に見入りました。
帰路は要所でヒップソリ。栂池ツアーの醍醐味の一つです。
沢山の雪と、見事な白馬三山を十分に満喫できた、充実した二日間でした。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
ガイド:井村、榊
写真と文:榊
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