初日の出を浴びる
燕山荘は1958年冬季小屋ができてから現在まで年末年始の営業を続けています。年末年始の北アルプス主稜線は破格に厳しい世界です。冬季は風速が20メートル以上の立っていられない風が吹きつけるからです。気温が̠マイナスの状態では、風速1メートルで1.5℃体感気温が下がります。しかし、吹雪がおさまり晴れると心おどる凛とした素晴らしい表情を見せてくれ、この世の別天地です。2025年の元旦は、吹雪に見舞われた大晦日と打って変わって、地吹雪は強いものの素晴らしい天気となり、幸せな気持ちで初日の出を拝むことができました。
▲猛烈な地吹雪の中、次第に赤くなる燕岳。ご来光前の冬の山の魅力を感じる一瞬です。
▲ご来光15分前、富士山も赤い空に浮かびます。
▲2025年初日の出 蓼科山から
▲モルゲンロートの燕岳
▲頂上へ。今年初登頂を目指す。
▲ご来光に染まる燕岳
▲朝焼けの槍ヶ岳
▲初日の出を浴びる槍・穂高連峰
▲奥穂高連峰
▲大天井岳
日の出前の美しい山々からご来光後までを写真にしました。時間は30分。つかの間のドラマを味わいました。自然美に感謝です。
写真・文 赤沼健至