燕・歳時記 Special

燕山荘通信

上高地周辺スノーシューツアー催行しました


 

▲2月9日~10日の1泊2日にて、「上高地周辺スノーシューツアー1泊2日」を催行致しました。

 

▲今冬、北アルプス周辺は年末年始から数年来の積雪量に見舞われていますが、それに加えて2月4日辺りから日本列島各地に大雪をもたらした強い寒気の影響もあったのでしょう、今回訪れました岐阜の福地山、上高地園内いずれも想像超える積雪量に、参加された方、我々スタッフ共々驚かされました。

寒気の影響が残り、穂高連峰などの峰々の展望を得る事は叶いませんでしたが、とにもかくにも数年来の雪の多さを目の当たりしただけでも十分に楽しめたツアーでした。

 

<2月9日 福地山へ>
▲福地温泉街の一角に位置する登山口。

グリーンシーズンは福地山山頂まで2時間半程の行程で辿り着けるはずですが・・・

 

▲その登山口周辺で1~2m程の積雪量。除雪されて、できた壁も優に腰辺りまでの高さがあります。

 

▲今回

 

▲昨年

ほぼ同じような場所で撮影したものです。昨年は笹などのブッシュが多く露出していましたが、今回はそれがすべて雪に埋まり、トレースのみが深く刻まれています。

歩き始めて間もなくは、そのトレースがありましたが・・・

 

▲直にそれは無くなり、膝から腰辺りのラッセルがこの後延々と続くことになりました。

 

 

「深すぎて潜った足を雪から抜くだけで大変・・・足が思うように上がりません」
「冬の山小屋までのトレース付けがいかに大変か、思い知らされました・・・」

最終的には腰上までの積雪。我々スタッフのみならず、参加された方々にも交代でラッセルして頂きましたが、慣れないせいか、中には数歩でギブアップされる方も。とはいえ、皆さん精一杯頑張って頂き、我々スタッフは大いに助かりました。ありがとうございました。

 

▲気づけばあっという間に12時を過ぎてしまい、明らかにこのままのペースでは目指す山頂まで辿り着くことは困難と判断。タイミングよく陽ざしがこぼれてきたところで、ランチタイムとしました。恐らく今日予定していた行程の半分くらいの地点でのリタイアといったところでしょうか。

 

▲「これだけのラッセル体験できただけで十分楽しめました」

皆さん一寸の悔いなく、下山の途に。

 

▲帰りは、一部登山道から外れてヒップソリや縦横無尽に歩き下ったりと、思い思いにたっぷりの雪を楽しみました。

 

<2月10日>

結局翌2日目も寒気の影響は残り・・・

▲穂高連峰はじめ主だった峰々の頂は、ほぼ終日隠れっぱなしでした。

 

▲ただ前述したとおり、上高地園内もかなりの雪の量、木道や橋の欄干辺りまで雪は降り積もっており、こんな光景を見るのは、燕山荘主催での上高地界隈のスノーシューツアーを企画してからは初めて見る光景だったかもしれません。

 


▲主たる稜線は見えないなりにも、厳冬期の上高地らしい光景を垣間見ることはできたように思います。

 

▲帰り際には、多少青空が覗いたかと思えば、強い雪が舞ってみたり。ふと最後は焼岳が全貌露わにしたりと、天気は目まぐるしく変わりましたが、それはそれでスノーシューで適度に雪山を体験するという意味で、天候的にも十分価値ある体験ができたのかなと思います。

 

今回もご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

 

ガイド:井村、榊
写真と文:榊

 

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