蓼科山・美ヶ原・霧ヶ峰周辺スノーシューツアー催行しました。
3月7日~9日の二泊三日にて、「蓼科山・美ヶ原・霧ヶ峰周辺スノーシューツアー」を催行致しました。
▲今回は霧ヶ峰を中心に、蓼科山や車山などを楽しみました。
3月に入り、今回のツアー中日々寒暖差があり、その日ごとに衣類調整など頻繁に強いられる場面が多々ありました。そういった面で、雪山の難しさの一端を少しでも体験できたことは、スノーシューツアーならではだと思います。
▲また、特別講師に、霧ヶ峰・美ヶ原周辺の山に精通している、燕山荘の雷鳥観察会でもおなじみの植松晃岳氏を迎え、時折自然解説も交えながらの3日間となました。
<1日目>
▲この日は、翌日の蓼科山登頂に向けての足慣らし。車山周辺の散策です。
この辺りは明るく開けた高原地帯。緩く登り上げる車山への斜面も気持ちよくハイクアップできます。
▲前日からの寒気の影響が残り、西側からの雲の流れ込みが止むことがありませんでした。
到着した車山山頂からぐるっと360度、すっきりした視界とはいきませんでしたが、明日目指す蓼科山が正面に見渡せ、皆さんの意気が上がります。
<2日目>
▲白樺高原国際スキー場のゴンドラを利用し、スキー場トップに位置する御泉水自然園にある蓼科山登山口から頂上を目指します。
北八ヶ岳一帯、北信や北アルプスとは違い雪の量が少ないため、今回はスノーシューではなくアイゼンでのハイクアップです。
▲歩き始めて20分程、7合目の鳥居にてツアーの無事を祈り、先を目指します。
▲この日は弱いながらも南岸低気圧の影響を受けてしまい、蓼科山一帯は雲に覆われ、時折雪も舞うあいにくの空模様。時折木々の合間から、麓の様子が多少見えたりはしましたが、ほぼ終始視界はゼロ。
気温的にはそれほど低くはなかったものの、陽ざしが無く、時折風も強めに吹くなど、体感的にはかなり寒く感じられました。
▲昼頃に蓼科山荘前に到着。
止まない風に体温を奪われるのを防ぐため、この日は長めの休憩はとらず、こまめに立ち休憩をはさみ、その都度水分や行動食の摂取に努めます。
▲その後も天候は回復せず。蓼科山頂上付近はホワイトアウト状態だったため、トレースが消える前にすぐの引き返し。しかし、ほぼ山頂まで辿り着けた喜びは皆さん体から溢れ、ガッツポーズでの記念写真。来年へのリベンジを誓い、下山の途に就きました。
<3日目>
▲最終日、ブランシュたかやまスキー場のトップからのスノーシューハイク。
この日歩くコースは、蓼科山から八ヶ岳連峰、視界が良ければ北アルプス方面も見渡せる眺望の良い、起伏のなだらかな、まさにスノーシューハイクにピッタリのルートです。前日の空模様から一転、徐々に広がる青空に、八ヶ岳ブルーを夢見ての出発です。霧氷がじつにきれいでした。
▲所々風が吹き抜けるところはとても寒く、陽ざしはあっても体感的な寒暖差がとても大きく、度々衣類調整を余儀なくされましたが、何せこの眺望です。
昨日一昨日目指した蓼科山や車山を眺めながら、この三日間歩いたところを思いを馳せながら歩けるのは気分がいいもの。
▲今日の最終地点、殿城山に着くころには、蓼科山から八ヶ岳連峰が一望できました。
幸いにもこの場所は風が当たらなかったため、のんびり過ごすこと叶い、ここでランチタイム。
▲後ろ髪惹かれる想いで下山の途に。
最後は植林されたとはいえ、美しいカラマツ林の中をダウンヒル。
▲最後には、今一度蓼科山が正面にバッチリ見て取れ、有終の美と相成りました。
▲ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
▲今回は前述しました、燕山荘の雷鳥観察会でお世話になっています、植松晃岳氏を特別講師に迎えました。野鳥や植生研究に長け、日本野鳥の会にも所属されています。四季を通して日本各地、自然解説をベースにガイドされています。楽しいツアー、ありがとうございました。
NPO法人 信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ代表理事
野生生物資料情報室代表、信州野鳥の会会長 他
特別講師:植松晃岳氏
ガイド:井村・榊
写真と文:榊
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