霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー第2回催行しました
3月14日~16日の三日間にて、北八ヶ岳ツアーの第2回目を催行致しました。
「泊りがけで縦走型のスノーシューツアーが他にあまりなく、色々
初日は雲一つない晴天、二日目は春霞かかるも穏やかな春山気分、三日目は南岸低気圧に伴う降雪・・・色々な天候に遭遇しましたが、思いの外人通りが少なく、静寂の中踏みしめる雪の音が心地よい、贅沢なひとときでした。
<1日目>
前回訪れた時は1月下旬、まだまだ冬真っ盛りの時で、木々には多くの樹氷や樹霜がびっしり、見渡す限り真っ白な峰々とは、今回は対照的です。
標高2,500mに近い北横岳一帯は、まだまだ降れば雪の確立が多いこれからの1か月。今回のツアーで迎える三日目に、この青々した樹林が真っ白になるとは、この時誰も想像しませんでした。それにしても、歩けば寒くなく暑くもなくで、快適なハイクアップでした。
ほどなくして北横岳山頂に到着。やや霞んではいましたが、南八ヶ岳から南アルプス、奥秩父は金峰山、また先週お邪魔した蓼科山山頂脇には、遠望 槍・穂高連峰が見通せました。
北峰からは浅間山をはじめ、3月上旬に出かけた飯縄山はじめとする北信の峰々も確認でき、この冬スノーシューで歩いてきた各地を見渡せ、感慨深いものありました。
「今晩は満月ですよね。見られるでしょうか?」
とお客様にご指摘を受けはじめてわかった事実、小屋での夕食が終わり外に出てみると、綺麗な満月を拝むことが叶いました。月灯りであまり多くは見られませんでしたが、小屋越しには星空も。なんとも素敵な一夜でした。
<2日目>
春霞で遠望は効かなかったものの、この日もほぼ無風。薄日の指す高曇りでしたが、まさしく陽気は春山気分、これまた気持ちよくハイクアップできました。
▲縞枯山稜線に出ても風は無く、動くと少々汗ばむ感じ。
続く茶臼山展望台からは、先週スノーシューで訪れた車山、殿城山などの霧ヶ峰が一望。一度その場所を歩くと、山の位置関係がよくわかります。この辺りから、徐々に雲行きが怪しくなってきます。
昼頃に麦草峠に到着。小屋で昼食を済ませ、白駒池に向かう頃には、あっという間にかなり本降りの雪となり、先ほどまで見えていた茶臼山などは完全に視界から消え去りました。
「3月も半ばでしょ?この時期にこれだけの雪の中を歩けるのは、とても嬉しい。」
相変わらず風はなく、気温も-5℃ほどと、気温自体もあまり下がらなかったのは幸いです。
「現実とは思えない空間、贅沢な時間ですよ・・・」
その通りだと思います。降りしきる雪の中、白駒池をあとにしました。
<3日目>
「このモフモフ感がたまらない!」
最終日も本降りの雪の中を。15cm程の新雪となり、スノーシューで歩くには程よい積雪。今回も初日から麦草峠に至るまではアイゼン(積雪が少ないため)、それから白駒池散策以降はスノーシューと両刀使い。それだけに今日の新雪は、スノーシュー初めての方にはかなり嬉しい感覚でした。
ゴールの北八ヶ岳ロープウェイ駅舎に着くころには、降りしきる雪の中、初日に登頂した北横岳がうっすらと。
春間近の北八ヶ岳、色々な光景を楽しめた三日間でした。
今回ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
ガイド・写真・文 榊
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