燕・歳時記 Special

燕山荘通信

4月18日現在 合戦尾根登山道状況


4月16日の燕山荘スタッフ入山から早いもので10日が経ちました。
入山時の積雪は、ここ十数年の中で多めだったものの、その後の天候によりみるみる雪融けが進み、小屋周りはじめとして、登山道上の雪の状態も大きく変化しました。

燕山荘別館辺りからの燕岳(4月20日撮影)

※4月25日現在の登山道の様子は以下となります。

登山口すぐ上部

登山口~第一ベンチ中間部

第一ベンチ 30㎝

第二ベンチ 60㎝

第二ベンチ~第三ベンチ

第三ベンチ 70㎝

富士見ベンチ 1m

富士見ベンチ~合戦小屋中間部

合戦小屋 上から下を見る

合戦小屋 1m50㎝

合戦沢の頭(燕山荘までは平均2m以上)

合戦沢の頭~燕山荘

合戦沢の頭~燕山荘中間部

燕山荘直下
(以上、積雪は平均値です)

登山口~第一ベンチの中間部辺りから所々雪の上を踏むようになり、第一ベンチ~第二ベンチ中間部辺りより上部はほぼ雪上歩きとなります。

ここ最近の天気の傾向として、稜線辺りでも天気の悪い日は雪ではなく雨でした。加えて晴れた日の日中は、燕山荘周辺でも、ちょっとした作業をすると汗ばむ程の陽気でした。そういったことで、全般的に雪融けのペースはかなり早く進んでいます。その影響で、登山道の雪の状態は、日中下山時はかなり緩んでおり、所々踏み抜くと腰辺りまで潜ります。

とは言うものの、このゴールデンウィークから5月いっぱいにかけては、稜線辺りいつなんどき寒気の流入により一晩で数十センチの降雪になることも珍しくありません。また、そういった日を含めた翌日以降は気温もグッと下がる傾向にあり、-10℃前後まで下がることもあります。これが4月~5月にかけての3,000m級の稜線上の天候の特徴です。

そういった時の雪面は、一転して固いバーンとなり、一度転倒すると滑落のリスクが極めて高くなります。天候の良し悪しで、身に迫る状況は刻々と変化しますので、殊、GW頃の気象状況には注意が必要です。

そろそろ今年のGWの長期予報が発表されてきています。山にお出かけ予定の皆様におかれましては、種々の気象情報をよくご覧いただき、入念な準備と計画をお立ての上、安全で楽しい山旅となりますよう、祈念いたしております。

写真と文:榊

登山道状況は、天候により刻々と変化します。
最新の情報は、燕山荘ブログ等でご確認ください。

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