雲上のクリスマス
今年の年末年始営業は、極めて雪の少ない幕開けでしたが、その後の小刻みな降雪のおかげで、徐々に燕山荘周りの積雪は増えてきました。殊、２４日未明に降った雪は、見事な岩氷・霧氷を造り出し、冬の真っ白な北アルプスを目当てにお出掛け頂いた方々にとっては、素敵なクリスマスプレゼントとなったに違いありません。
【１２月２５日】
一年で最も“純白な肌”になると言われている北アルプス。厳冬期のこの時期、日の出前後は、晴天ともなれば空から山肌の雪面全てが、独特のピンク色に染まり、息を飲むほどの美しさが眼下に広がります。そして日中は、紺碧の空と真っ白な山肌のコントラストが見事で、加えて遠望利く景色が楽しめます。
【クリスマス】
燕山荘では、毎年クリスマスに合わせて夕食時に手作りケーキとワインを楽しんで頂いています。スタッフ全員でデコレーションをしたクリスマスケーキは好評です。
「雲の上の、しかもこんな天気の厳しいこの時期に、このケーキとワインは、最高のクリスマスプレゼントです！」
「こたつ、サプライズのプレゼント、電飾、クリスマスケーキ。どれもこれも最高のクリスマスになりました！」
クリスマスが終わり、いよいよ年の瀬。年末年始の登山ご計画されている方大勢いらっしゃることでしょう。殊、厳冬期の高山にお出掛け予定の方は、日毎に発表される種々の気象情報をよくご覧いただき、ご自身の体力・技量にあった山行計画をお立て頂きますようお願い致します。
燕岳は、比較的冬山入門向けの山として親しまれていますが、時にはたいへん厳しい天候と雪に阻まれることもあります。特に合戦小屋から燕山荘までの間は、稜線同様です。ここでの風雪時は、凍傷や低体温症のリスクが高くなります。
くれぐれも無理のない安全登山を心がけて頂ければと思います。
それには、前泊中房温泉さんでゆっくり体を休めて頂いた上での翌日上山が特にお勧めです（中房温泉さんはご自身での要予約でご利用お願い致します）。
写真：河地、榊
文：榊
