夏山の醍醐味
山は朝夕の雲が主役。ドキッとするような光景を今年は見せてくれています。
上空に雲があれば赤く焼けます。日の出前・日の入り後の30分間は見過ごせません。
【朝】
【夕】
【夜】
【高山の植物】
ミヤマアキノキリンソウ等秋の花が咲きだしています
クルマユリ
コマクサ
ミヤマモンキチョウ
クモマベニヒカゲとカンチコウゾリナ
今年の高山植物は開花が早くコマクサは7月5日ころ満開となり、
いつもなら8月になってから乱舞する高山蝶クモマベニヒカゲも見られ、合戦小屋周辺ではもうナナカマドが色づき始めていました。例年より15日は早く季節が動いていそうです。
【ライチョウ】
ご来光とともにお食事タイム。親鳥のまねをしているのか砂浴びをするようになりました。
頭の産毛がもう少しで抜けかえれば飛べるようになります。今年は6匹のライチョウが燕山荘の周りで育っています。近づきすぎないように見守ってください。
【学校登山】
松本市立会田中学校はタレントの三四郎さんと登ってきました。
穂高西中学校 私も校歌が歌える地元の中学校
成城学園中学校1班
成城学園中学校2班
成城学園中学校3班
東京都世田谷にある成城学園中学校の槍ヶ岳・上高地縦走班の登山を40年支えてきた久保先生は今年で定年を迎えます。お互い髪が白くなってきましたが、今後もOBとして支えていただきたいと思います。
名古屋市の南山中学校女子部20年以上も続いています。
60年以上の歴史を刻む長野県大町市大町岳陽高校
長野県の学校登山の歴史は古く明治30年代半ば河野齡蔵先生の時代までさかのぼります。「生徒の心身鍛錬」・「協力とルール順守の集団訓練」・「大自然の体験学習」等のビジョンを掲げて登山を行っていました。今に続くビジョン・理念の大切さが分かります。県外からも学校登山があり古い歴史を刻んでいます。成城学園中学校3班は台風で滞在となりました。生徒さんは縦走できなくて残念がっていましたが下山時には明るく下山、上高地にバスで向かいました。7月ですべての学校登山は終わり、台風以外は天気に恵まれた学校登山でした。
【ご家族・80歳登山】
登頂証明書と記念のホルダーが小学生のお子さんに渡されます。お兄ちゃんも小学生の時にもらいました。
燕岳常連の80歳のお二人と70歳後半の皆さん。お達者です。
※8月に入るとご家族の皆さんが増えてきます。水分を取り、お話ができるほどゆっくりと登ってください。早く登りすぎて高山症状を起こすお子様が増えています。また、お子様は水分量が少ないことがあります。コースタイムを競うのではなく、コースタイムの1.5倍ほどの時間をかけ高所に体を合わせながら登りましょう。80歳の皆様も同様の登り方でした。
写真・文 赤沼健至