燕岳ビギナー春山登山教室終了と燕山荘~大天井岳登山道状況
6月に入り、やや雨の多い季節感が漂う時期となりました。稜線はミヤマキンバイの早咲きが見られるようになり、また日に日に残雪量も少なくなってきています。雷鳥のオス同士の縄張り争いも活発、何やら本格的な夏山シーズン到来まで早くも秒読み段階・・・?そんな気分にさせてくれる燕岳周辺です。最終回のツアーの模様、5月下旬に行ってきました大天荘下見の際の登山道状況を、併せてお伝え致します。
【第7回 燕岳ビギナー春山登山教室】
燕山荘直下から燕岳方面
燕山荘近くイルカ岩にて
燕岳直下にて槍ヶ岳・大天井岳方面
燕岳頂上にて剣・立山連峰方面
カミコウチテンナンショウ 第一ベンチ付近
ホンシャクナゲ 第一ベンチ~第二ベンチ
第7回 参加者の皆さん
「ペース配分と雪上歩行のメカニズムがとても勉強になった。今度は冬期燕岳に挑戦です!」
「今回の講習内容含め、燕山荘グループのスタッフの皆さん、とても親しみやすく安心感をもちました」
4月28日から始まりました今シーズンの春山登山教室は、去る5月26日・27日の回をもちまして終了となりました。全7回、じつに多くの方にご参加頂きましたこと、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
第7回ガイド:井村、榊
【燕山荘~大天井岳周辺の状況】
大天荘と大天井岳
5月23日~25日の3日間で、大天荘の下見に行ってきました。
去年と比較すると、小屋周りの残雪量は少なめです。登山道は部分的に夏ルートが通行できない箇所があるほか、雪渓が残っている所もあります。縦走予定の方は、使用するしないに関わらず、アイゼン・ピッケルの携行をお勧め致します。現在、大天荘はじめ大天井ヒュッテ・ヒュッテ西岳はまだ営業しておりません。
なお、大天井岳から西岳・槍ヶ岳方面の縦走は、まだ通行をお勧めできません。
※詳細は、近日更新されます大天荘ブログにも併せて記載させて頂きます。
大天荘は6月23日から営業開始となります。
槍・穂高連峰
常念岳方面
表銀座縦走路 燕山荘方面
為衛右門吊岩付近:通常夏ルートは左側(東面信州側)の斜面をトラバースしていますが、雪渓が完全に消える頃、例年7月上旬辺りまでは冬ルート(西面高瀬側)の通行となります
大下りの頭鞍部:この箇所は雪渓上を歩きます。例年7月上旬まで雪は残ります
大天井岳全容:大天荘営業開始するまで、「切通し分岐」~大天荘は、冬ルート(大天井岳直登ルート)の通行となります。
大天荘前
切通し分岐付近:それぞれに看板が掲示されていますので、その案内に従い通行願います。
大天井岳山頂 冬ルート入口看板
大天荘の下見の帰り、雷鳥が我々を出迎え?いや、やや威嚇気味に姿を現しました。縄張り争いの季節、我々スタッフを敵とみなしていたのかもしれません・・・といっても、5分程睨めっこ状態でした。今年も一羽でも多くの雷鳥と遭遇できたらと願わずにはいられません。温かく見守っていこうと思います。
写真と文:榊
【今後の燕山荘グループ山小屋営業のご案内】
<大天荘> 2018年6月23日(土)から営業開始
<ヒュッテ大槍> 2018年6月30日(土)から営業開始
【日本二百名山有明山(信濃富士)登頂ツアーのご案内】
燕山荘スタッフと登る日本二百名山有明山(信濃富士)登頂ツアーは、
6月9日(土)~6月10(日)に催行します。
詳細はイベント情報「日本二百名山有明山(信濃富士)登頂ツアー」をご参照ください。