2017~2018燕山荘冬期営業総集編①
2017-2018年末年始も大勢の方に厳冬期の燕岳・燕山荘に足をお運び頂きました。改めましてご利用頂きましたことにスタッフ一同感謝申し上げます。ありがとうございました。
今年はこのメンバーにて冬期営業運営させて頂きましたが、1月10日に下山をして早3週間弱が過ぎ、メンバーは、各々来る4月の2018年グリーンシーズン開始に向け、鋭気を養っているところです。3回にわけ、2017~2018燕山荘冬期営業を振り返りたいと思います。
一方でウィンターシーズン真っ只中の1月~3月、燕山荘企画のスノーシューツアーが始動し、燕山荘グループ山小屋統括責任者(ヒュッテ大槍支配人)井村、燕山荘支配人河地、大天荘支配人榊を中心に、白馬栂池、戸隠、乗鞍上高地、北八ヶ岳各方面をご案内しております。年末年始の燕山荘をはじめ、冬山にご興味ある方は、段階を追って積雪期登山の技術を高めるため、また、登山シーズン前期間中のトレーニングとしてこの機会にスノーシュー体験をお勧めします。
【営業開始から大晦日まで】<トレース付けから入山>
12月19日のトレース付けこそ悪天だったものの、その後数日間は年末の山とは思えない穏やかな陽気が続き、時には少し動けば汗ばむ程。積雪量決して多いスタートではありませんでしたが、事故のない穏やかな年末年始登山となればよいなと、スタッフ皆で思ったものです。
<クリスマスとインスタ映え>
「え!ま・さ・か、山のてっぺんでクリスマスケーキ食べられるの?これぞ最高のクリスマスプレゼントです!」
今年も手作りのクリスマスケーキをお見え頂いた皆様もれなく召し上がって頂けました。そして、今年の年末年始のフロント周りの飾りつけテーマは“インスタ映え”。みなさんおわかりになって頂けたでしょうか・・・
<水を作り、こたつを用意し・・・>
雪山における山小屋の仕事で一番重要なものに、水作りがあります。年末年始並びに4月から5月にかけての営業期間中は、融かした雪を一度ろ過し、煮沸した上で皆様にご提供しています。夏場、水源地から汲み上げてお分けするのよりひと手間も二手間もかかるため、この時期はお湯にしてもお水にしても有料とさせて頂いている旨をご理解頂ければと思います。そして、年末年始営業に欠かせないのが豆炭こたつ。登って来て冷えた体には、たまらない物です。大晦日の前後など、混み合う日はご用意できない場合もあります。
<冬期燕岳登頂ツアー>
「大槍の井村さんが冬のツアーガイドをされているとは・・・夏に槍ヶ岳へ登るきっかけがまた一つできました」
「年末年始こんなに天気が悪いものだとは知らなかった。寒さも風もものすごい。厳冬期の厳しさを体験できました」
年末年始に催行される“冬期燕岳登頂ツアー”は、ヒュッテ大槍支配人井村を中心に、燕山荘グループ海外トレッキング旅行会社天渓代表赤沼敏治、8,000m峰多数登頂の登山家大蔵喜福氏、国際山岳ガイド中島政男氏を迎えて、安全第一をモットーに皆様を厳冬期の燕岳へご案内しています。
<大晦日>
大晦日は、夕食時、通常のメニューに加えて年越しそばと振る舞い酒をご用意。燕山荘グループ代表赤沼の発声と共に皆さんと乾杯!この日は、本館1階の食堂近辺のみ夜中12時消灯とし、心行くまで去りゆく年をゆっくり過ごします。
これにて2017年締めくくり。
明ける2018年はどんな年になりましょうか・・・
《総集編②へ続く》
写真:井村克彦 河地清人 稲垣真子 榊 寛昭
文:榊 寛昭
【燕山荘企画スノーシューツアーのご案内】
2018年1月~3月、燕山荘グループスタッフガイドによるスノーシューツアーを催行しています。
栂池高原、上高地乗鞍、北八ヶ岳、戸隠のエリアでのツアー日程は、以下をご参照ください。