只今、燕岳はコマクサが咲き誇る別天地
珍しく全く燕岳が見えない日が続きました。さほど強い雨にはならないのですが、乳白色のガスに包まれていました。その中で足元の花々が登山の疲れを癒やしてくれています。今年のコマクサの美しさに、改めて「燕岳はコマクサの王国」と感じました。8月下旬まで楽しませてくれます。
【稜線を彩る花々】
ミヤマキンポウゲ
シナノキンバイ
オオサクラソウ
キバナノコマノツメ
オオバキスミレ
ハクサンフウロ
チシマギキョウ
ミヤマダイコンソウと槍・穂高連峰
ミヤマキンバイと燕岳
例年7月の下旬には、気の早いキキョウやリンドウの秋の花が咲き始めてきます。今年は雪が多かったのか雪が残っていたところに春の花が咲き、夏の花、そして、秋の花が咲きだしてにぎやかな花のシーズンは天気が悪くても楽しませてくれています。
写真・文 赤沼健至
※1年を通して全く雪がつかない厳しい環境の砂地にコマクサが生息しています。
くれぐれも登山道から外れてコマクサが群生している砂地の中に入らないように、皆様のご協力をお願いいたします。山は強い雨が降ります。一度足跡がつくと、その窪みから砂が流れ、コマクサが流されてしまいます。最悪の場合、溝ができると二度と同じ地形に戻らない浸食が始まります。写真を撮る場合も登山道から十分撮影が可能ですので、宜しくお願い致します。