爽やかな週末が続いています
5月27日前日からの雨も上がると山は爽やかな五月晴れ、燕岳登山口から第二ベンチまでは新緑の芽吹き、そこはかとなく春めいてきました。富士見ベンチ2,200mから残雪が続き、野鳥のさえずり、爽やかな春の香り、燕岳は変化に富んだ山行が楽しめます。
合戦尾根の登りも好天に恵まれ気分爽快。
ダケカンバの白い木肌やカラマツ、ハイ松の高山の木々に、厳冬期を乗り越えたたくましさを感じました。
【テント・自炊】
この時期にもテントの方々が多く訪れています。
燕山荘の夕食を召上られる方も多くいらっしゃいました。
【日没は6:43】
「天気予報ではこんなに良くなると思わなかった。来てよかった。」
太陽の沈む位置がだいぶ燕岳に近づき、綺麗な日没に皆さん感声を上げていました。
【ご来光4:33】
ご来光時間が日に日に早くなってきました。
【ライチョウ】
足元に何かの気配を感じて目線を下げるとライチョウが、ハイ松の上にとまってこちらをにらんでいた。その距離40センチ。目線を合わせないように通り過ぎるとライチョウ君は縄張りの岩の上に駆け上がって行きました。縄張りを主張し、メスを守るオスのライチョウの心意気を感じました。先にも書きましたが、カラスとともに狐の糞をよく見かけるところです。彼らを守るためにも私達人間がライチョウの捕食動物にエサを与えないようにルールとマナーを守りましょう。
【朝の合戦尾根】
早朝の合戦尾根はパリパリに凍っていましたが、何とも感動する景色を見せてくれています。ウグイスも合戦小屋まで登って来ていました。
この時期の朝夕ともに爽やかな登山を楽しみました。
【高山の植物】
オオカメノキ第二ベンチ周辺
オオカメノキ
イワナシ第三ベンチ周辺
ミツバオオレン第三ベンチ下
【登山の後は温泉】
燕岳登山の後、冷えた体に温泉がいいですね。有明荘の露天風呂は広いのが自慢です。よく温まります。
※6月にはいりましたが、現在燕山荘周辺は残雪があり、アイゼン、ピッケルの装備が必要です。
日中はザクザクの雪も、朝はアイゼンがないと危険なほど雪面が凍っていました。
(残雪状況は天候により、刻々と変化しますので、最新情報は燕山荘ブログ、トピックス欄をご参照ください。)
※燕岳頂上へはもうアイゼンはいりません。アイゼンを付けると登山道が荒れますのでご協力をお願いします。
※テント泊をされる方にご協力をお願い致します。多くのテント泊の方はルールを守っていただいていますが、テント場にはゴミ、生ごみ、そしてラーメンの煮汁も捨てないようお願いいたします。それを求めて、ライチョウの天敵、カラスが毎日登ってくるようになりました。
※これからライチョウは、卵を産み、7月雛が孵るまで大切な期間です。カラスは人知れず 人の後を付けてきています。貴重なライチョウ保護のために、「お持ちいただいたものはお持ち帰り」に是非ご協力を宜しくお願いいたします。
ベンチ・登山口周辺駐車場のご利用に際しましても、同様に宜しくお願いいたします。
写真・文 赤沼健至