大切な除雪の仕事
春の雪はすごい力で山小屋を谷に引っ張ります。
雪の力の破壊力には驚かされます。
この雪の中に燕山荘が埋もれています。
4月下旬、一年の中で最も雪の量が多い時期です。気温が暖かくなるこれから、雨が降ればさらに大変な重さになるため、小屋が壊れてしまわないように除雪に力が入ります。
機械で除雪できない場所なので、二十数メートルを人力で掘り出します。
今年は久しぶりに雪が多く手強そうに見える作業ですが、スタッフの黙々と励んでいる姿は頼もしさを感じます。山小屋の仕事は多岐にわたりますが、このような天気の中での外仕事は自然との一体感を得ることが出来意外と楽しいものです。そして、二十メートル以上の雪を掘り出した後の充足感は格別です。
西側の斜面は冬中雪が着かないほどの強烈な風が吹きつけていますが、東側にはたっぷり雪がもたらされます。この重そうな雪が消えるのは6月下旬となります。
【合戦小屋の除雪】
今年の合戦小屋は、小屋も、トイレも雪に埋まっていました。ここ暫らくは燕山荘から通いながらの除雪となります。
写真・文 赤沼健至