「上高地・乗鞍スノーシューネイチャーツアー」第1回
2月10日からの2泊3日、上高地・乗鞍高原でのスノーシューツアーを催行しました。講師の日本野鳥の会会員植松晃岳氏のお話しも伺いながら、動物達の痕跡を多数発見するなど、存分にネイチャーウォッチングを楽しみました。
上高地大正池畔より焼岳
乗鞍高原内 善五郎の滝
今回は、風雪等で当初の予定を一部変更、乗鞍の位ヶ原山荘周辺まで上がる予定を、上高地や乗鞍高原内のスノーシュー散策となりました。
【上高地】
大正池
大正池より穂高連峰方面
六百山と霞沢岳
梓川右岸をゆく
【乗鞍高原】
乗鞍高原内 牛留池より乗鞍岳山頂方面望む
乗鞍高原内 夜泣峠
「昨年のリベンジで来ましたが、いつぞやの雨降りに比べれば、断然条件はいいですよ!また来年チャレンジします!」
「来年こそは位ヶ原からの眺望期待しています・・・」
3日間とも、にわかに青空が広がることはあっても、3,000m級の峰々が顔を出すことはなく、むしろ時折強くなる風雪を前に、高みへのハイクはお預けとなりました。
その分、ゆったりとしたスノーハイクを満喫。冬の森の中にも動物たちの楽園が垣間見えました。
【いろんな動物や鳥】〈リスの足跡〉
〈カケスの足跡〉
〈エナガ〉
エナガが着地した際についた羽の跡
〈コガラ〉
〈ニホンザル〉
梓川畔の様子。この時期、川の石の裏に潜む水生昆虫等を求め、石を裏返しして捕食します。貴重なタンパク源となるそうです。
〈キツネの足跡〉
〈ウサギの足跡と寝床〉
我々ツアーの一行に気づき、急ぎ慌てふためいて逃げていったと思われる足跡。爪の引きずる跡まで残っていることは珍しく、逃げるのに必死だったと思われます。それまで雪に掘った穴で休んでいたのでしょう。
〈ネズミの足跡〉
この他、テンやカモシカの足跡も見られ、実際にウサギは目にすることができました。ただ、スピードが速く、シャッター切るのは間に合いませんでした。
<ヤドリギ>
乗鞍高原内の随所で目にすることができます。日本では、主に冬、レンジャクがこれを食べに来て、彼らの排泄物と一緒に種子が小枝に付着します。種子は粘着質があり、樹木の樹皮に付着しやすくなっています。やがて樹皮表面の種子は根を伸ばして発芽し、これが樹木の幹に侵入することで寄生するようです。
この度のツアーにご参加頂きました皆様には、天候に伴う日程変更にご協力頂き、
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
この先催行予定の各ツアーにおきましても、現地の天候や雪の状態等により、予定を変更することがありますので、予めご了承いただきますよう宜しくお願い致します。
講師:日本野鳥の会会員植松晃岳氏
ガイド:榊、高橋
写真と文:榊
次回の上高地・乗鞍スノーシューツアーは2017年3月3日(金)~5日(日)の日程です。
2月18日からは「栂池自然園大パノラマスノーシューツアー」です。