2016年第1回ライチョウ観察会
6月18日・19日、今シーズン一回目のライチョウ観察会を開催いたしました。
毎年恒例となったこのツアー、講師も恒例の鳥の専門家である植松晃岳氏を迎え、ライチョウだけではなく自然の解説もしていただきながら登りました。
例年なら残雪のある登山道ですが、雪を踏んだのはほんの数歩だけ、夏のような日差しを受けながら登りました。新緑がすごくまぶしかったです。
本当に天気が良くて、稜線も風がなく穏やかでした。
ライチョウを探しながら山頂へ向かったのですが、この天気の良さのせいか、なかなか見つかりません。花崗岩の白い色が太陽の光を反射して目にささってくる感じでした。
西側に雲があったので、日の入り後少し赤く焼けました。
「夕方はライチョウが出やすいから。」と期待していたのですが・・・
夜は恒例の映像を使ってのレクチャー。
ヘリポートでの記念撮影
肝心のライチョウは、翌朝ちゃんと見ることが出来ました。
(写真 植松晃岳氏)
(写真 植松晃岳氏)
何回もご参加いただいているお客様、燕岳自体初めて登られた方、皆様ありがとうございました。
【花がきれいに咲いています】
イチヨウラン
イワカガミ
ハクサンイチゲ
ミヤマキンバイ
イワウメ
コマクサ
まだ少ないですが、例年より2週間くらい早い感じです。
第1回ライチョウ観察会ガイド:井村克彦 講師:植松晃岳氏
写真:井村克彦 植松晃岳氏
文:井村克彦
【第1回雷鳥観察会で確認した動植物】
※ データは2日間通してのもの。
※ 植物は草本、木本とも開花していたもののみ記録。例年より約2週間開花が早かった。
※ ウグイスは登山口から燕岳稜線まで分布していた。ヒガラは燕山荘直下でも確認した。
※ ライチョウは燕山荘周辺で♂1羽を確認。またメガネ岩周辺で新しい糞の確認、イルカ岩近くで目撃情報があった。
※ 天気・・・6月18日/晴れ 19日/晴れのち曇り
● 野鳥(22種類)
【有明荘1400m~燕岳登山口1462m】
オオルリ、キビタキ、ウグイス、ヒガラ、コガラ、イカル、
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
ホシガラス、シジュウカラ、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
ホトトギス、コマドリ、キクイタダキ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
ジュウイチ、キバシリ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
ウソ、ミソサザイ、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
メボソムシクイ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
ルリビタキ、カヤクグリ、ハシブトガラス、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ライチョウ、イワヒバリ、アマツバメ、
● 哺乳類
・ キツネ(糞)、テン(糞)、オコジョ(糞)
● 蝶
・ タカネヒカゲ、キアゲハ、エゾスジグロシロチョウ、モンキチョウ、ヤマキマダラヒカゲ、
●植物・・・花が咲いていた主なもの
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
ギンリョウソウ、マイヅルソウ、ミヤマニガナ、ハナチダケサシ、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
アカモノ、ギンリョウソウ、ユキザサ、ゴゼンタチバナ、ミヤマニガイチゴ、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
コイワカガミ、オオバスノキ、コヨウラクツツジ、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
イチヨウラン、オオカメノキ、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
ベニバナイチゴ、エンレイソウ、ウラジロナナカマド、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
ミツバオウレン、オオバキスミレ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ツマトリソウ、ミヤマタンポポ、ミネザクラ、ミヤマハンノキ、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
ハクサンイチゲ、コマクサ、ウメハタザオ、ミヤマハタザオ、イワウメ、キバナノコマノツメ、キバナシャクナゲ、ショウジョウバカマ、ヒメイチゲ
(講師の野生生物資料情報室植松晃岳氏提供)