里の熱気は稜線へ。稜線はまるで初夏の陽気
里からは真夏日の便りが聞かれ始め、その熱気が稜線まで上がってきているかのごとく、雪融けのスピードも一段と加速。そして気付けば約一カ月後には夏至。残照も遅くまで残るようになりました。夜の7時を回っても遠く西の空はうっすら紅色が残ります。
燕岳とテント場
右から槍ヶ岳・大喰岳・中岳(燕山荘テント場から)
燕岳左側 立山方面遠望
燕山荘玄関前より鹿島槍ヶ岳方面遠望
いずれも5月21日18:30頃に撮影。この日は夕刻になっても風が穏やかで、昼間の熱気がまだ残り、凌ぎやすい・・・まるで初夏を思わせる雰囲気でした。
【雪融け一段と進み・・・】
合戦小屋
合戦小屋~合戦沢の頭
合戦沢の頭
合戦沢の頭~燕山荘
合戦沢の頭~燕山荘
燕山荘直下
本格的な雪上歩行は、5月22日現在 合戦沢の頭~燕山荘直下になります。所々スコップで雪をカッティングし、階段状など歩きやすくはしていますが、朝晩冷えるような時の雪面は、まだ凍りつきます。心配な方は、アイゼン並びにピッケルの携行をお勧め致します。登山口~合戦小屋間、雪はありません。
【芽吹きや開花】
イワカガミ
ナナカマド
登山口~第一ベンチ間では、イワカガミが咲きだしました。合戦小屋のナナカマドも芽吹きはじめ、新緑がより一層鮮やか。植物の鼓動が伝わってくるかのようです。
【第6回春山登山教室】
6回目ご参加の皆さん
この時期の雪上を歩く上で一番大切なのは、滑落停止以上に、転ばずにしっかり雪上歩行ができることです。いろんな山に登ってどんどん見聞を広め、経験を積んでいっていただきたいと思います。
今シーズンは5月21日~22日の回をもちまして、春山登山教室は終了となりました。多くの方にご参加頂きまして誠にありがとうございました。
第6回ガイド:河地清人、榊 寛昭
写真・文 榊 寛昭
《~大自然からのプレゼント~ 創立95周年 燕山荘グループスタッフ写真展》開催します。
本日5月24日から(~29日まで)、長野県松本市美術館で、燕山荘グループスタッフ写真展を開催致します。初日は、午後1時からとなります。会場では、燕山荘スタッフが交代でお待ちしております。
次回燕山荘イベントは、6月18日~19日、6月25日~26日に開催のライチョウ観察会です。