第1回燕岳ビギナー春山登山教室開催しました
GWの真っ只中、燕山荘は4月23日よりオープン、そして4月29日より第1回目のビギナー向け春山登山教室も始まりました。まだまだ冬の気配が色濃く残る北アルプス燕岳周辺の様子を、登山教室の模様を通じてお伝えします。
燕岳山頂直下 メガネ岩にて
イルカ岩と槍ヶ岳
燕岳山頂より槍・穂高連峰
燕岳山頂より裏銀座方面
燕岳山頂より槍穂~大天井岳~常念岳方面
燕岳山頂より燕山荘遠望
「毎年参加しているけれど、やっと晴れ間に遭遇!GWでもこんな立派な雪山を見ることが出来て最高です!」
「最高の贅沢です・・・」
この第1回目のみ3日間のツアーですが、2日目の午前中だけ、最高の晴れ間が広がり、最高の登山日和でした。
日の出(5:00前)
日の出直後、紅く染まる槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳・白馬岳方面遠望
剣・立山方面遠望
燕山荘周辺の残雪
雷鳥の足跡
残念ながら今回鳴き声・姿形共にお目にはかかれませんでしたが、軌跡をたどり、「今まだ全身白い毛なのかしら?」「天気いいからどこか日向ぼっこでも・・・」などなど、思い思いに雷鳥を思い起こしていました。
【登山教室は何をやるの?】
GWから始まるこの登山教室は、主に雪上歩行の基本・滑落停止訓練をメインに、燕岳を通じて楽しく安全に雪山デビューしたい方への誘いです。
雪上歩行
雪上歩行
滑落停止訓練
「以前からHPで拝見はしていたけれど、雪上で滑るとこんなにスピードが加速するとは思わなかった」
「毎年参加、その都度滑落停止やってるけれど、いつも勉強になります!」
「本などで見るのと、実際やるのとでは全然違う。とにかくやらないとダメですね・・・」
今回は時折やや風雪模様の中での訓練だったこともあり、皆さん緊張感をもって真剣に取り組まれていました。
【下山日は吹雪の中・・・】
燕山荘グループ代表赤沼がよく言いますが、GWのこの時期、一般には春山と言われていますが、これだけの吹雪もあり、雪が降るこの時期は、まだまだ立派な冬山です。
2、3日前までは、燕山荘周辺でもポカポカ陽気でしたが、ひとたび寒気が入り込むと天気は一変します。GW前後、北アルプスをはじめとする高山にお出かけの際は、注意が必要です。前歯のある10本歯以上のアイゼンとピッケルと冬山装備は、この時期必携です。
そして、一年で最も積雪量が多く、また雪面も一年中で最も固くしまっているこの時期の歩くうえで重要なキーワードは、「絶対に転ばないこと」。いざ転んで滑ってしまった場合は、ストックでは止めることはできません。必ずピッケルをお持ち願います。
第1回目参加者の皆さん
遠くからご参加頂きまして、ありがとうございました。
【登山道の様子】
第3ベンチ
富士見ベンチ
合戦小屋
登山口~第3ベンチはほとんど雪がありません。合戦小屋から上部にて本格的な雪上歩行となります。
ガイド:赤沼敏治(天渓代表)、大蔵喜福氏(特別講師)、榊 寛昭
写真と文:榊 寛昭
今後の春山登山教室日程は、
第2回:5月3日~4日
第3回:5月5日~6日
第4回:5月7日~8日と続きます。