燕・歳時記 Special

燕山荘通信

燕山荘小屋開けから1週間


4月20日の小屋開けから1週間が過ぎました。
燕山荘に入ったすぐというのは、標高に体が慣れなく、力仕事をするとすぐに息があがっていたのですが、ようやく体が慣れてきました。ここは標高2700m。空気の薄さを感じました。

4月26日燕岳

4月26日燕山荘と槍ヶ岳

4月20日安曇野市内
安曇野では菜の花が咲き、春爛漫といったところですが、北アルプスには雪がまだ残っていて、季節の進みが一歩も二歩も遅れています。

小屋開けの日、中房線でカモシカに会いました。これから賑やかになるけどよろしくね、
と挨拶しておきました。

4月23日より営業が始まりました。最初の週末は多くの方々にお越しいただきました。大展望に皆様とても感動されているようでした。雪の山って本当にきれいですね。

まだまだ気温は氷点下になる日もあります。少し降雪のあった24日の朝はダケカンバに樹氷が付いていました。

テント場は雪の上になります。テント泊の方はそれに対応した装備をお持ち願います。ゴールデンウィーク中、ここはカラフルなテント村になります。

今は第3ベンチから本格的な雪道になってきます。今年も昨年に続き、積雪量は少ないですが、雪が少ないからといって、登山のレベルが容易になる、簡単に登れるというわけではありません。ピッケル、前爪のある10本歯以上のアイゼン、底の固いしっかりとした登山靴も必要です。
また、晴れて気温が上がれば雪面は柔らかくなり、足をとられていつも以上に歩くのに時間がかかることもあります。

こうして見ると雪が少ないといってもまだまだたっぷりと雪はあります。晴れた日の雪の照り返しは強烈です。日焼け止め、サングラスはお忘れなく。縦走路の蛙岩はトンネルが通行出来ます。常念方面へ行かれる方は、まだ冬道になっている箇所があります。下の写真図を参考に大天井岳直下は必ず赤い線上を直登(冬道)して下さい。決して夏道へ入らないようお願いします。滑落の危険があります。

常念方面へ行かれる方は、大天井岳直下は必ず直登(赤い線上)してください。

この時期は雪を解かして水を作っています。飲料水は売店でペットボトル(500ml・250円)での販売になります。ご不便をおかけ致しますが、ご理解ご協力をお願い致します。

合戦小屋
ゴールデンウィーク中はホットコーヒー、ジュース、缶ビール、カップ麺の販売をしています。
土間でのご休憩は出来ます。ここで一休みして、燕山荘までがんばりましょう。

日の出は5時頃、さらに早くなってきます。安曇野の水田にも水が入ったようで、それが朝日に照らされて、キラキラと輝いています。この時期ならではの光景です。

2016年度燕山荘スタッフ
新たなスタッフも加わり、このメンバーで今シーズン皆さまの笑顔が見られるよう頑張って行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

もう間もなくゴールデンウィークがやってきます。多くの方で賑わうことでしょう。晴れれば登っている最中は半袖でも充分な程になりますが、天気が崩れると冬に逆戻りになります。天気情報をしっかりとご確認の上お越しください。

写真:河地清人 榊寛昭 大嶽信幸
文:河地清人

株式会社燕山荘 松本事務所

〒390-0874 長野県松本市大手2-3-10

0263-32-1535 0263-32-0898

pagetop.png