新しい年もよき山旅が迎えらますよう・・・
2015年、皆様にとってどんな楽しい山の想い出が生まれたでしょうか。
この年末は例年になく穏やかな天気が続く燕岳周辺です。今年最後の燕山荘通信です。
年末年始、日の出は八ヶ岳連峰辺りからとなります。果たして2016年の初日の出はいかに。
誰もが身構えて撮りたくなる、朝日に染まる槍ヶ岳はじめとする峰々。燕山荘ヘリポートから。
合戦尾根北斜面。白のコントラストがじつにいい・・・
冬の日差しいっぱいに浴びて、いざ出発!
これぞ北アルプスの女王、燕岳。眩しい程輝いています。
陽が沈む夕方は、概ね冷たい西風が吹き荒れますが、そこはグッと我慢して。
みな一様にシャッターを切ります。来年の年賀状にする人も・・・
年越しの夜、今年は夜景楽しめるでしょうか。
これには写りませんでしたが、この松本平上空には夜の9時頃オリオン座を見ることができます。
燕岳上空には、北極星はじめ、北斗七星が。
一年で最も美しいとされる今の時期の北アルプス。厳冬期は晴天率が低いものの、チャンスあれば、この画像に勝る光景を目にすることができるでしょう。この時期の装備や技術は夏山登山時に比べると高いレベルが必要になりますが(詳しくは燕山荘HPトップ画面「冬期営業年末年始」をご参照ください)、段階を追ってクリアしていただければ、素晴らしい体験をしていただけると思います。
【ヤマテン山小屋出張講座in燕山荘】
12月26日・27日の夕食後、株式会社ヤマテンさんの企画で山の気象講座を開催しました。講師はヤマテンの猪熊隆之氏。ヤマテンさんは、燕山荘グループWEB予約をされたお客様にメール配信している天気予報を作成して頂いている会社です。冬山において一番危険なことは風と寒さと濡れることだそうです。そんなことから天気図の等圧線から風を予測する話を中心に講義をしていただきました。
山を登る前に抑えておきたい天気の特に大切な事は、風の強さと向きを知ること。わかりやすい解説で、お客様に好評、スタッフも一緒に勉強させて頂きました。
まもなく迎える2016年、登山を楽しむ全ての人にとって、さらによき思い出深い山旅が送れますことを、切に願っております。皆様、よいお年をお迎えください。
写真・文 榊 寛昭