11月の燕岳の様子
急に寒くなり、雪が積もったりもしますが、雨が降り、雪が解けて、燕岳は10月のような山容と雪の山を繰り返しています。
【ご来光の位置】
ご来光が浅間山(左側の山)と富士山(右)の真ん中から上がる頃、冬至を迎えます。だいぶ八ヶ岳に近づいてきました。赤く染まった雲と富士山がきれいに見える時期となりました。麓を見ると朝霧が立ち込めているのが見えます。冬が近づくと梓川や高瀬側が合流する安曇野によく見られる現象です。
【3,000m級の山々】
標高2,763mの燕岳では雪が解けても、槍・穂高の3,000m級の山々では雪が消えません。
少しの標高差でだいぶ状況が違うことが分かります。
【冬の透明度】
11月は季節風が強く噴き出すため、大気が澄み渡り遠くの山々がくっきりと見渡せます。
浅間山の奥に赤城山、四阿山の奥に日光の山々が見ることが出来ます。
【喫茶室サンルーム】
雪が降ると出来なくなる作業があるため、燕山荘の喫茶室サンルームは11月3日、今期の営業を終了いたしました。コーヒー、ケーキ、生ビールは売店で販売しております。食堂でゆっくり召し上がっていただけます。
これからは、雪の積もる季節になりますので、積雪量によりアイゼンが必要になります。現在の状況では、ピッケルよりストックの方が便利です。登山道保護のためにも必ずキャップをお持ちください。また、燕山荘から頂上への登山道は、アイゼンで傷つきやすくなりますので、状況を見て着用の判断するようお願い致します。
写真・文 赤沼健至