木々の芽吹き
新緑と残雪の美しい5月も残りわずかとなってきました。里は相変わらず暑いようで、天気予報を見ていると「熱中症に注意して下さい。」など、夏に聞かれるような言葉が出てきます。一方、山の上ではまだまだ氷が張る日もあり、館内では日中でもストーブをつけています。
【木々の芽吹き】
第3ベンチ付近のダケカンバ
三角点下のダケカンバ
三角点上のダケカンバ
ダケカンバは、第3ベンチくらいまで芽が広がってきました。それより上では、芽はまだ小さいですが、近寄って見るとうっすら緑色にふくらんできているのが分かります。
カラマツ
ナナカマド
ヘリポート下のナナカマドも、少し前に雪の中から出てきたばかりと思っていたら、こちらももう芽吹きが始まっています。
【高山植物】
第2ベンチ付近 イワカガミ
燕山荘まわり ハクサンイチゲ
【雷鳥】
番いの雷鳥
砂浴び
燕山荘の周りで雷鳥をよく見かけるようになりました。今は雷鳥に出会うチャンスが最も多い時期です。
【順調に進んでいます】
自炊場と診療所の建て替え工事は順調に進んでいます。7月上旬頃には完成予定です。
【登山道の様子】
三角点上部
雪は富士見ベンチ辺りから出てきます。日中、雪がやわらかくなっていれば、慣れた方ならアイゼンがなくても歩けますが、朝や気温の低い時は雪が硬くなっていることがありますので、まだ、アイゼン・ピッケルはあったほうがいいです。
木々の芽吹きが下から上へと進んでいます。この時期は日一日と山の様子が変わっていき、季節が進んでいるのが目で分かり、歩いていて小さな発見がとても多くあります。登山口周辺では新緑のシャワーを浴びながら、そして上では残雪を踏みしめての登山、春から夏へと向かっていくこの季節の変化を見つけながらの登山もまた楽しいものです。
写真・文 河地清人