芽吹き・登山道状況・春山登山教室開催
平年より半月以上早い燕山荘から合戦尾根周辺にかけての雪融けと共に、足早に麓から春が訪れてきています。ウグイスの鳴き声が響く中、登山口周辺のカラマツ林は、芽吹きの緑が色鮮やかです。
【芽吹き】
オオカメノキ
バイカオウレン
イワナシ
マイズルソウ
ムラサキヤシオツツジ
いずれも登山口から第二ベンチ周辺にかけて見ることができます。
【田植えの頃】
燕山荘の日の出は、4:50頃。夏至まであと1か月余りとなり、日の出の位置はさらに左側、北寄りへと移動していきます。
麓安曇野に広がる水田に水が張られ、ちょうど今頃は日の出と共に田んぼの水面がキラキラ輝く時期。こんなところにも春の訪れを感じさせてくれます。燕山荘に宿泊されたら是非一度目にしていただきたい、スタッフおススメの安曇野の原風景です。
【登山道状況 5月10日現在】
第三ベンチ~富士見ベンチ
富士見ベンチ
合戦小屋
合戦沢の頭~燕山荘
燕山荘周辺
第三ベンチまではほとんど雪はありません。
第三ベンチと富士見ベンチ間の所々から雪上歩きになります。特に合戦小屋から燕山荘の間は本格的な雪斜面です。朝晩は氷点下に下がることも珍しくなく、そんな時の雪面は非常に滑りやすい状況です。10本歯以上のアイゼン並びにピッケルの携行をお勧め致します。
【燕山荘春山登山教室】
〈第2回〉
ロープ確保による滑落停止
ロープ確保の中、急斜面のトラバース歩行
エマージェンシー対応
大下りの頭にて
〈第3回〉
イルカ岩と槍ヶ岳
燕岳山頂にて
雪上訓練
「足を下げたままではアイゼンが雪面に引っ掛かり危険。必ず足は上げること!」
〈第4回〉
滑落停止
耐風姿勢
「やった!登頂!」
GW期間中も開催された春山登山教室。多くの方のご参加ありがとうございました。
特別講師 大蔵喜福氏
ヒマラヤ8,000m峰7座登頂、マッキンリー登頂25回以上、数々の国内外の山を知り尽くす登山家です。燕山荘主催の夏山の燕山荘ファミリー登山教室、年末年始の冬期燕岳登頂ツアーなどでも顔馴染みです。
燕山荘春山登山教室ガイド:榊寛昭 河地清人 赤沼敏治
<ご注意>
最近、アイゼンと靴の相性が合っていないケースによるアイゼンの脱落をよく目にします。アイゼンと靴には必ず相性があります。特にアイゼンは、どんな靴にも合うとは限りません。初めての購入、どれを選んでいいかわからない、といった方は、必ず登山用品店店員のアドバイスを受けて購入されることをお勧めいたします。
写真・文 榊 寛昭