稜線の小さな春
晴天が続き賑わったゴールデンウィークも過ぎ、山は静けさを取り戻しました。それでも平日に燕岳に登って来られ、山でのゆったりした時間を楽しまれている方もいらっしゃいます。残雪の山々が美しい季節です。
【大展望】
晴れた日に燕岳に登れば、こんな大展望が待っています。外のベンチに座って、のんびりとコーヒーや生ビールを飲むなんて最高のひと時ですね。
【小さな春】
燕山荘の南側の日当たりの良い場所でミヤマキンバイの小さなつぼみを見つけました。
第2ベンチ周辺ではオオカメノキ、ミネザクラ、バイカオウレン、イワナシなど咲き出していますが、稜線でも小さな春を見つけるようになってきました。
【番いのライチョウ】
メスの雷鳥
オスの雷鳥
山荘周りで、この2羽のつがいをよく見かけるようになりました。7月になれば、この番いのヒナが見られると思うと今から楽しみです。
【登山道の付け替え】
雪融けはどんどん進んでいます。そのため、雪の中から木の枝やハイマツなどが出て来て、歩きにくい所があります。こまめに登山道の付け替えを行っています。
【雪の芸術】
雪融けはこんな芸術も創り出してくれます。
【冬と春が同居】
雪融けが進む一方。5月はまだ降雪することがあります。晴れれば半袖でも充分な日もあれば、氷点下になることもあり、まだまだ冬と春が同居しています。
【春らしい日の出】
日の出は4時45分頃になってきました。
春らしい霞んだ日の出です。太陽の光が水田に反射してキラキラと輝きます。稲が育てば見られなくなるのでこの時期ならではです。
【日の入り】
日の入は18時35分頃です。
今の時期は、燕岳と夕陽が同じアングルに入ります。まだまだ夕陽は北へと近づいていきます。
【そして、13日朝 台風一過】
5月なのに台風が接近した12日、立っているのがやっとな程の強い風が吹きました。
そして、今朝はきれいな光景が広がりました。
【コマクサの芽】
13日朝、小さなコマクサの芽を見つけました。順調に育ち綺麗な花をさかせてくれるのが楽しみです。
今年は雪が少ないですが、第3ベンチより上では登山道上に雪が出てきます。ピッケル・アイゼンは必要です。
写真・文 河地清人