冬の入り口
10月も残り僅かとなってきました。今月に入って何度か降雪があり、うっすらと雪化粧する時もありましたが、すぐに解けてしまいました。しかし、日影部分では凍っているところもあり、注意が必要です。今は、冬の入り口といったところで、燕岳までの登山道上に雪はありません。秋から冬へと変わっていくこの季節は、紅葉は終わりましたが、秋枯れの中を歩く静かな登山が楽しめます。
【素敵な空】
平日は訪れる方は少なくなってきましたが、週末になると多くの方で賑わいます。
ヘリポートは日の出を見るには格好の場所です。雲があるとこんな素敵な空を見られることもあります。
【晩秋の光景】
朝は氷点下になる日がほとんどとなってきました。天気が崩れて、翌朝の冷え込みが強くなると木々には霧氷が見られることがあります。冬との違いは、地面に雪がないことです。晩秋の光景です。
【四季それぞれの美しさ】
雪で白くなる前の景色です。これもまた美しいですね。山には四季それぞれの美しさがあります。
【朝霧】
寒くなってくると朝霧がよく現れるようになります。燕山荘周辺では朝霧は発生しませんが、ここからだと盆地に朝霧が出ているのがよく分かります。こういった時は、大気の状態が安定している時で、穏やかな晴れになります。その朝霧も日が昇るとなくなりきれいな街並みを見ることが出来ます。
【富士山】
ここ燕山荘からは晴れた日には富士山を望むことが出来ます。
この時期、この辺りでは雪は降ってもすぐに解けてしまいますが、さすが日本一標高の高い富士山。
頭の辺りが白くなっています。
【カラマツの黄葉】
お褒めの松
ナナカマドやダケカンバなどの紅葉より、少し遅れるカラマツの黄葉はまだ所々に残っています。
今は中房辺りが見頃のようです。
【太陽柱】
先日の日の入り時、太陽柱が見られました。めったに見られないものです。
日の出は6時台、日の入りは16時台になり、日中の行動時間が短くなってきました。
また、すでに営業を終えている山小屋も多くなっていますので、縦走をされる方はご注意ください。
この時期は、雪が積もる前にしなくてはならない作業が多く、何かとご迷惑、ご不便をおかけすることがあるかと思います。また、先日はパイプの凍結前に水場の閉め作業を行い、今シーズンの水揚げを終了致しました。今後はタンクに溜めたものだけでまかなっていくことになりますので、節水にご協力を宜しくお願い致します。
燕山荘、有明荘は、11月24日のお泊りまでの営業となります。
写真: 赤沼健至 河地清人
文: 河地清人