雷鳥観察会[第2回目]
第2回雷鳥観察会は、新緑と、咲き始めたかわいいお花たちが梅雨空でも山登りを楽しくしてくれました。動植物に詳しい雷鳥観察会植松講師からお花の名前の由来など教えて頂きながら登りました。
【花はやすらぎます】
ゴゼンタチバナ
イチヨウラン 葉っぱが一枚なことからイチヨウランと言われます。珍しいそうです。
ギンリョウソウ「ユウレイソウ」とも呼びます。たしかに…
コマクサがつぼみになりました。
【野鳥のさえずりがにぎやかな時期です】
何の鳥かな?
燕岳、合戦尾根は野鳥の宝庫。姿はなかなか見ることはできませんでしたが、耳を澄ますと美しいさえずりが聞こえるほど、ゆったり自然と楽しめます。
植松講師「この鳴き声はジュウイチだね」私たち「そうなんですね」
講師「何回鳴くか知ってる?」私たち「?」講師「正解は11です」シャレも交えて終始楽しい観察会です。
【雷鳥を探して】
越冬フンを見つけました。冬は山頂付近から少し標高を下げて生息するそうです。
山頂へ出掛けました。ガスで真っ白な「雷鳥日和」。遠目にオスの雷鳥を1羽見つけました。
イルカ岩にて
「ゴリラ岩」にのっている雷鳥を探します。
【燕山荘にて講義】
雷鳥の生態を詳しく解説して頂きました。 皆さん興味が尽きません。
オーナー赤沼からも自然の美しさ、その美しさを維持するには人間が自然を大切に守り続けることをお伝えいたしました。
【次は】
「次回はヒナにかえる頃に来たいですね」一つの山を季節をたがえて登るとそれぞれの美しさを感じることができます。
ご参加の皆様ありがとうございました。
以下は講師植松晃岳氏から頂いた報告です。
〈燕山荘 ライチョウ観察会 2014年6月28日~29日〉
植物の開花は、昨年と比べてみると1週間以上遅れています。昨年はシナノキンバイやアオノツガザクラも咲いていましたが、今年はまだです。毎年のデータを比べていくこともまた面白いです。
確認できた動植物
※ データは2日間通してのもの。
※ 植物は草本、木本とも開花していたもののみ記録。標高によって開花状況などは異なる
※ 植物の一部については、実がなっていたものも記載
● 野鳥(21種類)
【有明荘1400m~燕岳登山口1462m】
オオルリ、ウグイス、キセキレイ、
【中房登山口1462m~第1ベンチ1660m】
キビタキ、エゾムシクイ、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、ハシブトガラス、ウグイス、
【第1ベンチ1660m~第2ベンチ1820m】
コゲラ、ヒガラ、コガラ、ウグイス、
【第2ベンチ1820m~第3ベンチ2000m】
ミソサザイ、キバシリ、ツツドリ、ジュウイチ、ホトトギス、ヒガラ、コガラ、コゲラ、ウグイス、
【第3ベンチ2000m~富士見ベンチ2200m】
キクイタダキ、ルリビタキ、ミソサザイ、ツツドリ、ジュウイチ、ホトトギス、ヒガラ、ウグイス、
【富士見ベンチ2200m~合戦小屋2370m】
メボソムシクイ、ルリビタキ、ホトトギス、ウグイス、キクイタダキ、ミソサザイ、
【合戦小屋2370m~三角点2489m~燕山荘2712m】
カヤクグリ、ライチョウ(糞)、ルリビタキ、ウグイス、メボソムシクイ、
【燕山荘2712m~燕岳2763m】
イワヒバリ、ライチョウ、カヤクグリ、ルリビタキ、ウグイス、メボソムシクイ、
● 哺乳類
・ ニホンザル(糞・食痕)、キツネ(糞)、
● 昆虫
・ ヤマキマダラヒカゲ、エゾハルゼミ、
講師 日本野鳥の会会員 植松晃岳氏
ガイド第1回 井村克彦、河地清人
第2回 林正美
写真・文 林 正美