夏至の頃
6月21日は一年で最も昼の時間が長い夏至でした。
夏至の頃は、梅雨真っ只中で太陽を見ることは少なくなります。
それでもきれいな青空が広がった時は、その美しさに感動します。
イワウメ
ミヤマキンバイ
稜線に咲く花が増えてきました。ハクサンイチゲ・ミヤマハタザオ・ミツバオーレンなどが咲き出してきています。山の短い夏が始まりました。
コマクサ
燕岳といえばコマクサですね。燕山荘の近くにもたくさんの株が出てきました。
早いものにはつぼみをつけているものもありました。見頃は例年7月中旬~8月中旬頃です。
花だけではなく新緑もきれいです。ダケカンバの新緑は山荘直下まで上がってきています。
オスの雷鳥
メスは卵をかかえる頃になったようです。すっかり見かけなくなりました。
一方、オスは岩の上で見張りをしている事が多く、よく見かけます。
ヒナがかえってしまうと、オスは見張りをしなくなるので今が一番見つけやすいかもしれません。
先日、オスの雷鳥がなわばり争いをしているのを見かけました。
6月22日 夕陽
6月24日 日の出
雨ばかりのイメージが強い梅雨ですが、こんなにも赤く染まる日の入・日の出を見ることが出来ました。この色は、人は作り出すことの出来ない美しさですね。
現在、合戦尾根より上に残雪があります。歩きづらい所はスタッフが雪を切って登山道を整えています。雪上歩行に不安な方は、使う場所は一部になりますが軽アイゼンがあるといいでしょう。雪があるのでスニーカーや運動靴では登れません。
2014年6月21日~22日に燕山荘企画雷鳥観察会を催行いたしました。
その中で確認できた動植物を、講師の植松晃岳先生から教えていただきましたので
下記に記載いたしました。
第2回雷鳥観察会は、6月28日~29日です。
◆確認できた主な動植物
【野鳥】オオルリ、キビタキ、コサメビタキ、ウグイス、コルリ、キクイタダキ、キセキレイ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツツドリ、ジュウイチ、ホトトギス、ミソサザイ、ルリビタキ、ウソ、ホシガラス、メボソムシクイ、カヤクグリ、イワヒバリ、ライチョウ、(21種類)
【哺乳類(糞)】
キツネ、テン、オコジョ、ニホンザル、
【昆虫・その他】
エゾハルゼミ、ナメクジ、
【植物】開花していた主なもの
ミヤマカラマツ、ミヤマニガイチゴ、イワカガミ、マイヅルソウ、ウラジロヨウラク、アカモノ、ユキザサ、ギンリョウソウ、コヨウラクツツジ、ムラサキヤシオツツジ、ゴゼンタチバナ、ミツバオウレン、タケシマラン、オオカメノキ、バイカオウレン、イワナシ、イチヨウラン(蕾)、ミネザクラ、ショウジョウバカマ、コミヤマカタバミ、エンレイソウ、ミヤマハンノキ、ツルリンドウ(実)、ベニバナイチゴ、クロマメノキ、ヒメイチゲ、ミヤマキンバイ、イワウメ、ハクサンイチゲ、オオバキスミレ(蕾)、キバナシャクナゲ、
写真・文 河地清人