燕・歳時記 Special

燕山荘通信

戸隠高原スノーシューネイチャーツアー


2月10日~12日、戸隠スノーシューネイチャーツアーを催行しました。

初日こそ寒気の影響を受けましたが、考えてみれば異常なほどまでの暖冬且つ少雪傾向であるこの冬、ありがたい恵みの雪景色でしたし、2・3日目は晴天の中気持ちよいスノーシュー日和となり、戸隠連山はじめ北アルプスから遠くは南アルプス・八ヶ岳連峰と眺望も叶い、贅沢な2泊3日となりました。

<1日目>

初日は戸隠高原内の鏡池まで、戸隠古道を辿っての足慣らし。

そもそも戸隠古道とは、戸隠神社五社(奥社、九頭龍社、中社、宝光社、火之御子社)を参拝するための道を言います。今確認できる古道は、江戸時代に作られたといわれています。
そのごく一部を通って鏡池まで。この日は戸隠連峰を見ることはできませんでしたが、雪恋しいこの冬だけに、しんしんと降り積もる雪の中の散策は、とても新鮮でした。

<2日目>

今年の戸隠ツアーは、昨シーズンまでと趣向を少し変え、高台に上がって戸隠連峰を眺めるトレッキングスタイルに。この日は戸隠スキー場の中社ゲレンデ脇からスタート。目指すは飯縄山です。
昨日の降雪で、部分的に膝から腰までのラッセルを強いられましたが、晴天と眺望の良さで気分は上々。足取り軽くグングン高度を稼ぎます。

昼頃に無事飯縄山頂到着。東側は湧きたつ雲で視界が閉ざされましたが、一転西側は大パノラマ。戸隠連峰はじめ北アルプス方面がよく見え、気持ちよいランチタイムと相成りました。下りは、上りの半分以下の時間であっという間に登山口に到着。フカフカの新雪を心地よい汗と共に軽快に駆け下りました。

<3日目>

最終日はリフト2本乗り継いで、高デッキ山近くの高台を散策。昨日以上に遠望が利き、槍ヶ岳や大天井岳がハッキリ確認できました。

高台からは、日本海や上越市方面の視界も効き、時が経つのも忘れるほど、心行くまで眺望を堪能しました。何よりも空の青さと雪の白のコントラストが印象的でした。下りは自分たちの足跡をたくさんつけながら帰路の途に就きました。

 

ちなみに、最後のこの写真、熊の爪研ぎ跡。なかなか興味深かったです。
少人数でしたが、和気あいあいとしたツアーでした。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

特別講師:杉本晴美氏(NPO法人静岡山岳自然ガイド協会)北信五岳中心に四季を通じてガイド専門で活動されています。

ガイド:榊
写真と文:榊

 

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