謹賀新年
明けましておめでとうございます。
燕山荘は四季を通して大自然のすばらしさや魅力を感じていただきたく、春山、夏山、年末年始の営業をさせていただいております。年末年始の営業には、吹雪でも安心してお登りいただける長年のノウハウがあり、赤い旗竿、登山ルート、登頂ツアー等の仕組みを作って参りました。また、山荘内でも楽しく過ごして頂けるアットホームな催し物もあります。
「山を楽しみ、自然から学ぶ」をテーマに、昨年来のCovid-19 にも注意深く対応し2021年度の営業を行う所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
外は吹雪、山荘内でお餅つき。毎年高所でのもち米の炊き方を工夫改善、今年は今まで中で一番の出来でした。
お餅はきな粉と小豆。「おいしい!」の声に笑顔になります。
お節料理
お雑煮
オーナーの新年サプライズ
年末から晴れた日が少なく、山小屋内の写真が中心となってしまいました。
雪だるまは外気温が―20℃以下と低すぎて雪が固まらないので、固まった雪を四角く切り削って作ります。
雪だるまの帽子は、バケツに水をいれ山荘内で凍らせものです。
大晦日の天気予報では大荒れで猛吹雪とのことでしたが、燕岳はさほどでもなく頂上も見え隠れする天気でした。
燕山荘西側の風の強いところを歩くツアーの皆さん。
到着後、ツアーの皆さんは頂上にアタックもでき、大喜びでした。
フロントのお迎え
手作りの飾り物
オーナーも小さく載せました
飾り物は売店前に飾りつけ
やっこさん
一富士、二鷹、三ナスビ
杵をもつのは大天荘榊支配人、ミカンの上にヒュッテ大槍井村支配人
羽子板もスタッフが製作
お正月の飾りつけはスタッフの楽しみです。
「白銀の燕山荘へようこそ」は、スタッフが一人一文字を担当し書いています。
吹雪で景色が見られなかったにもかかわらず、お客様の「明るい」コメントを沢山いただき、私たちも元気をいただきました。
12月22日入山時のメンバー
大晦日、スタッフの自己紹介
燕山荘グループ代表赤沼も髪の毛が白くなってきましたが元気に自然解説とアルプホルンを吹いています。
今年の年末年始メインメンバー
「四季を通して大自然のすばらしさを感じていただきたい。」その思いで冬季の営業を始めて60年になります。また、冬山に上ることは全てのシーズンに対応できるノウハウが身につきます。北アルプスの稜線で山小屋を営業することは大変な努力が要りますが、今年も「小屋を営業してくれてありがとう。」の声を沢山いただき元気が湧きました。天気に恵まれたのは12月29日まで。30日から3日まで吹雪に見舞われました。とくに元旦から3日にかけては強い吹雪でした。天気予報は猛烈な吹雪と伝えていましたが、もっとすごい吹雪を体験し、安全に登れるノウハウのある燕山荘ツアーはガイド判断で実施できました。
昨年は、Covid-19と天気の悪さに振り回された年でした。そんな中でも、例年通り年末年始まで営業ができたのも、山を愛する人々は、感染対策をきちんとできる方々だと信じているからです。私達も出来得る感染対策を徹底して実施し、密にならないように細心の注意をしてまいりました。夏でも2,500メートル以上の場所で発熱や具合が悪くなればすぐに下山しないと命にかかわり、普段の自己管理が求められます。登山者皆さまのおかげで、今年度の営業を無事に終えることが出来ました。ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
2021年度、私たちはさらに注意深く、気持ちをしっかりと持ち、感染対策を施し営業して参りたいと思います。
写真・文 赤沼健至