栂池自然園・白馬三山大パノラマスノーシューツアー１DAY
２月１１日、栂池の日帰りツアーを催行致しました。
朝方までしんしんと降り続いた雪は、ツアー開始時間と共に落着き、みるみる広がる青空と春めいた陽ざしの下、快適なスノーシュー日和となりました。
麓では１０㎝に満たない降雪量だったにも関わらず、やはり標高1,500m以上の山岳地帯、ゴンドラの山頂駅から降り立ち、ひとたび森の中に一歩足を踏み込めば、膝上以上のラッセル。木々の間をつづら折りにルート取りしながら、ぐんぐん標高を稼ぎ、途中の湿原地「神の田圃」で一休み。
実はここで真っ白なウサギが見られたのですが、逃げ足の速さにカメラが間に合わず。足跡だけはしっかり捉えましたが・・・残念！。
「神の田圃」から小一時間程で、栂池自然園入口に。
この日は、みるみる上がる気温に伴って雲が次々に湧きあがり、白馬三山から鹿島槍ヶ岳にかけての稜線の視界がなかなか開けてくれませんでした。
自然園に到着がちょうど昼前。ランチタイムの際は風も止み、三山を拝むことは叶わなくとも、一面の大雪原に５人だけの貸切状態で、のんびり贅沢なひとときを過ごしました。
白馬乗鞍岳・船越ノ頭だけはバッチリ。後ろ髪引かれる思いで下山の途に就きました。
帰り道は、これまた広大な起伏のあるメルヘンチックな雪原を一気に駆け下りていきます。
この斜面、雪のコンディション次第では、尻セードやヒップソリを使って滑り降りることもでき、いろいろな下山手段が楽しめます。
最後の急斜面で尻セード。今日はこの１回だけでした。
※尻セードは、通常の登山道上ではトレースを乱してしまう関係でできませんのでご注意を。
これから雪山に挑戦・興味のある方々のご参加が多かった今回、２月とは思えない穏やかな陽気の下でのスノーシューハイクでしたが、ひとたび季節風が吹きだし寒気が強い時など厳しい気象条件の際は、自然園まで到達することができない場合もあります（気温が－１０℃以下、風速１５mという時もあります）。スノーシューハイクとはいえ、どんな天候にも対応できるような装備の準備が必要です。ご参加の際は、必ず「持ち物」の項目をよくご覧いただき、ご不明な点は遠慮なくお問い合わせ頂ければと思います。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
ガイド・写真・文：榊
