上高地・乗鞍スノーシューツアー第2回
3月5日~7日の2泊3日にて、燕山荘オリジナル企画「上高地乗鞍スノーシューツアー」第2回目を催行致しました。
数日前から発表されていた天気予報では、3日間のうち2日は雨予報が出ていたため、果たしてまともにスノーシューハイクができるかどうか気がかりでした。初日こそみぞれに近い雪降りではあったものの、2日目3日目は予想外に晴れ間が広がり、むしろ動けば汗ばむほどの春めいた陽気、上々のスノーシューハイク日和となりました。
初日、お昼前後の松本市街地は雨。車で移動し、標高1,500m前後の乗鞍高原に入っても雨ベースのみぞれ模様にて、冬用のアウターではなく雨具を着込んでのスノーシュースタートでした。やがて徐々に気温の低下と共に、大きな牡丹雪へと変わり、景色こそ皆無であったものの、まさにこれぞ“雪の中でのスノーシューハイク”、やや服がびしょびしょになりつつも、頑張って十分な足慣らしとなりました。
朝起きてみると滞在先の沢渡周辺は、雨雪は止み曇り空。当初の天気予報からしてみれば、降っていないだけでも十分。それでもトンネル抜ければ、真っ青な空と真っ白な穂高連峰が拝めるのでは・・・期待膨らみいそいそとトンネルを抜けてみましたが、かろうじて焼岳のみ姿を現してくれていました。
その後も、河童橋までの行程 午前中いっぱいは、曇り空で推移です。何よりも、気温が高かった・・・河童橋についた時点で、周辺の気温は8℃程もあり、もはや「冬の上高地」と呼ぶには難しい様相でした。確かに雪はありますが、ザクザクで歩きにくく、よもや“4月”なのではと疑いたくなるような雰囲気でした。
お昼ご飯を済ませ、記念写真も撮り終え、いざ出発・・・途端に、雲の切れ間から穂高連峰が顔を覗かせ始めました。歩き始めて後ろを振り返るたびにぐんぐん雲は取れ、皆さん後ろ髪惹かれる思いで、シャッターの連続です。
田代池、大正池と戻る頃には、ほぼ全容が現れ、納得のいく2日目となりました。
最終日は乗鞍高原内を散策。要所からは乗鞍岳を正面に見据えてのハイクにて、真っ青な空と真っ白な乗鞍岳が絶えず印象的です。善五郎の滝は、まずまずの氷瀑ぶりとなっており、この日も滝の右側ではアイスクライミングに勤しむ若者グループが頑張っていました。
手付かずの原生林の合間を抜けて、展望の良い所でランチタイム。もはや春の陽ざしの中、背後に乗鞍岳を据えての贅沢な時間を過ごしました。
ラストは、乗鞍高原内の一ノ瀬園地。暖かな南側斜面は、地面が露出気味で、グサグサの雪に足をとられるなど少々汗ばむ程でしたが、何よりもこの3日間、キーンとした寒さの冬の上高地・乗鞍というイメージからは程遠い、寒さをあまり感じることなくスノーシューハイクできたことに驚きでした。
(ブラウントラウト)
大正池より上流の梓川で見つけました。40㎝程はあったでしょうか。
(ニホンカモシカ)
沢渡のペンション脇で、朝食でも摂っていたのでしょうか。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
今シーズンの上高地・乗鞍ツアーはこれで最終です。
滞在先として利用させて頂きました「ペンションしるふれい」「ペンションパル」両宿泊施設には、新型ウィルス感染症対策で色々ご協力頂きました。改めまして感謝申し上げます。
ガイド:井村、榊
写真と文:榊
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2021年燕山荘スノーシューツアー 今後の日程は以下となります。
第1回 2021年3月13日(土)
第2回 2021年3月14日(日)
第3回 2021年3月20日(土)
第4回 2021年3月21日(日)