厳冬期らしい寒さ
▲12/24クリスマスイブ 燕山荘と槍ヶ岳
2021年~2022年にかけての年末年始営業は、12月25日から開始しております。この冬の北アルプス稜線一帯は、先日もお知らせいたしました通りここ数年来になく積雪量が多く、加えて一昔前の厳しい寒さが戻ってきたような感じです。
▲12/27早朝 館内の温度計
とりわけここ数日は、全国ニュースで周知されています寒波の影響が出て、燕山荘周りでも外気温-22℃以下を確認。久しぶりに寒い!厳冬期の北アルプスを体感しています。
▲12/24 日の出
一昨年から続く新型ウィルス感染症の終息が未だ見通せない最中、新たな変異ウィルスの出現と、まだまだ予断を許さない世相ではありますが、「山へ登りたい!」それでも今でも登るのをじっと我慢されている方々はまだまだ大勢いらっしゃることと思います。
近い将来、またいつでも北アルプス燕岳に登って見えられてもいいように、私ども燕山荘スタッフ、引き続き出来うる感染症対策を施し、なおかつ終息を祈念しつつ、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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▲12/24 早朝
一年で最も美しいと評される12月から1月にかけての北アルプス。ここ燕岳は冬山入門のコースとして昔から周知されており、この美しい雪山を一目見るには好条件な立地環境です。しかしこの厳冬期、ひとたび大陸から強い寒気が入ったり、気圧の谷の影響を受けますと、燕岳といえども厳しい気象条件となり、稜線上は人を寄せ付けない程の風雪に見舞われたりします。正しい雪山登山の知識の下、入山前には必ず気象情報をよくご確認頂き、安全で無理なく楽しい雪山登山がおくれますことを切に願います。
営業開始直前から年の瀬迫る燕山荘周辺の模様を数枚お伝えします。
<12月25日 クリスマス>
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▲燕山荘裏手より槍ヶ岳方面
▲シュカブラと槍ヶ岳
▲シュカブラと燕岳
▲雪の合戦尾根
▲玄関の窓 氷の華
自然の風景、二度と同じもは現れないとよく耳にしますが、毎年見飽きることのないこの雪山の景色は、まさにそれを象徴しています。トレース付けにしましても、年々変わる雪の量やその付き方でルート取りは毎回違いますし、そこが冬の山小屋営業の醍醐味だったりもします。
▲冬期スタッフ 燕岳山頂にて
年末年始の天気予報も出揃ってきました。越年登山を楽しみにされている方多いと思われます。くれぐれも無理のない範囲で事故怪我無く安全で楽しい登山となりますよう、冬期燕山荘スタッフ一同、心より願っております。
写真:榊、井村、湯山 文:榊