過ぎ行く夏を感じ入る・・・
さかきです。
筆でササッと認めたような雲が妙に印象的な今朝のご来光、5:15頃でした。
派手さはないけれど、じつにたおやかな槍・穂高連峰の夜明けです。
今朝こそ中天井岳から狙えばよかったかなと、滝雲の名残がある常念岳方面。
本当に毎朝少しずつ表情の異なる辺りの山並みを観察するのが、とても楽しい日課。なんとも贅沢な話です。
本当にうっすらとですが、大天井岳上空を巻雲が。
遠く三俣蓮華岳や双六岳方面の山肌を見るに、色濃い緑というよりは徐々に草紅葉的な色合いにかわりつつある感じと相まって、全体的に秋色がにじみ出てきたように感じられるこの一コマでした。
とは言うものの、日中は、
もくもく湧く雲を見るに、また一雨あるかなと思いきや、ここ数日お決まりの夕立は一切なく、夕方近くまで比較的気温は高め。冷たい飲み物が良く出る、いわば“夏の一日”でした。
夕方の黄昏時。こんな槍穂の感じ、個人的には大好きな図です。
夕刻の撮影を終え、小屋に戻る時にふと後ろを振り返れば、中天井岳上空にぽっかり浮かぶ月齢12.7の月。
明後日が満月のようです。
これぐらい輝きが大きくなると、夜間外を出歩く際は、ヘッドランプなしで歩けたりします。もちろん足元には細心の注意が必要ですが。
消灯後、中天井岳まで散策。
肉眼でも、月の灯りと雲の織り成す素敵な夜空が、とても綺麗に見て取れました。
こちらは穂高連峰と常念岳を結ぶ山並みのシルエット。北穂高小屋と涸沢ヒュッテの灯りが確認できます。
その明後日の満月は、スーパームーンだとか。天体に疎い私でも、楽しみです。
最も、多少欠けている今日ぐらいの月の輝きの方が乙だったりもします・・・
過ぎ行く夏8月。昼夜問わず残り二日間も大いに感じ入りたいと思います。
<おまけ>
今日受付をしている時、ふと私の背後で「ジージー」と何かこすれる音がするので、何かと振り返ったら・・・
決して作り物なんかではありません。
生きたオニヤンマでした。窓の隙間から迷い込んでしまったのでしょうが、よくここまで飛来してきたものだと。
久々に見ましたが、これだけ大きいと、何か強い意志力を感じ、可愛らしささえ感じました。
おしまい。