稜線は強風の厳しい天候。
日中の気温は10度になるかならないか。稜線上は15m/s位の風が吹き、雨で濡れた体にはなかなか厳しい気象条件となりました。今日のような日の稜線歩きは低体温症のリスクが高まります。不安を感じるようなら無理をなさらないことが大切かと思います。雨と風。これからは特に注意が必要な季節となっていきます。ただ、悪いことばかりではなくこれで紅葉も進んでいくことでしょう。
さて、昨日槍ヶ岳へ向けて出発した表銀座縦走ツアーでしたが、今日明日の稜線上の天気があまりにも悪いので、安全を第一に考え、今日燕山荘へ戻ることとしました。大天井岳から戻る際には場所によっては、一瞬立ち止まって踏ん張らなければならないような風も吹くことがありました。それでも何とか無事に燕山荘まで戻って来ることができましたが、この天候では無理もないと納得できる風の強さでした。無理をしないことが大切だと感じさせられたものです。
いつも年に比べれば紅葉の進み具合は遅いのですが、所々で真っ赤になったウラシマツツジやナナカマドを楽しむことが出来ました。また、展望はなかったのですが、昨日と今日で10羽近くのライチョウに会うことが出来ました。明日も稜線上は厳しい天候となるかもしれません。無理だけはなさらないよう声掛けだけはしていきたいと思います。この雨で手がかじかんで受付の際、字が書けない方もおおくいらっしゃいますので防水性のレイングローブがあるといいですよ。
河地