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大天荘

明日から数日は“冬山装備に準じた”ご用意を。


さかきです。

 

日の出の時刻は5:40近くになってきました。

太陽の出る位置は、浅間山山頂を通り越し、次は八ヶ岳連峰へと目指してどんどん南寄りに移動していきます。

月齢17.1の月は、本館屋根の上部で煌々と輝きます。ご来光直後の朝陽は、ななかまどや本館の建物など何もかもを赤く染め上げ、月とのコントラストがいい感じでした。

 

日中は風も弱く、有明山越しに見える安曇野平の光景を含め、視界に入るもの全てが、穏やかな秋の一コマいったところでしょうか。

 

気づけば、通称“トカゲ岩”展望台へ続く道端のクロマメノキの葉っぱはすっかり紅葉と化し、気持ちよいアプローチ。

▲槍ヶ岳と牛首展望台方面

この一週間足らずで、あっという間に山肌の色は変わりました。

例年より色付きが今一つ・・・という声もありますが、見事な紅葉だと、私は思います。

▲常念岳方面

こちらも、ダケカンバの色付きがいい感じ。

考えてみると、紅葉を上から見下ろすことができるのは、山に居てこその特権かもしれません。なんとも贅沢なことです。

 

ということで、ここ数日ブログでお伝えしておりますように、大天井岳界隈の紅葉は、今がピークと言っていいでしょう。

今年もこの光景を目にすることが叶い、感慨もひとしおです。

 

 

種々の気象情報を見ますと、標高の高い山岳地帯は明後日以降、降雪予報が出ています。

ここ大天井岳界隈でも、どの程度の量かは定かではありませんが、降り始めは雨でも、途中から雪に変わることが十分に考えられます。

予想天気図を見ても、5日、6日を中心に冬型の気圧配置になることが伺えます。

明日以降数日の間、北アルプス稜線の縦走登山をご予定されている方は、使う使わないに関わらず、軽アイゼン程度のすべり止めの携行、防寒対策をしっかり取られることをお薦め致します。

ちなみにこの時期の雪は、真冬よりも湿り気を帯び、雨具などに付着しやすく、体温を容易に奪いかねません。低体温症のリスクも非常に高まりますので、カロリーの摂取並びに水分の補給は欠かせません。

過去において、季節の変わり目(特に10月や5月)に、気象条件がもとで低体温症による遭難が方々でありました。

「自分は大丈夫」という過信こそ禁物です。十分な“冬山装備に準じる”ご用意で望まれることをお薦め致します。

※この条件下でスニーカー等での入山はお止めください。遭難につながります。

※少しでも行程中、不安を感じられるようでしたら、引き返すこともお考え下さい。

株式会社燕山荘 松本事務所

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