雲海と霧氷。
昨夜は雨だったので、少しは雪が積もっているのかなと思って、朝外に出てみたのですが、雪は積もってはいませんでした。ただ霜が降りたようで辺りは薄っすらと白くなっていました。標高の高い山々は雪だったのでしょうか槍ヶ岳は再び白さを増して、日の出前からその姿をはっきりと見ることが出来ました。日の出前、波状の雲がほんのりピンクになりきれいでした。
６時１０分過ぎ太陽は顔を出してきました。安曇野側には有明山の高さの雲海がびっしりと広がっていました。今朝の太陽の光は弱々しく、日が昇ってもなかなか気温が上がっていきませんでした。
それでも太陽の光が当たれば、木々に付いた霧氷がほんのりピンク色に照らし出されました。今朝の霧氷は風向きのせいか、ちょっと面白い付き方をしていて、あるところとないところがありました。
昨日の雨を境に空気はがらりと入れ替わったようで、とにかく今日は寒い１日で最高気温がプラスになることはありませんでした。雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせれば若干温かみを感じることもありましたが、寒さの厳しい１日となりました。気温は低かったので霧氷はなかなか落ちなかったので、太陽の光が当たったところをよく見るとその光で霧氷が一旦解けたようで、キラキラと光る氷状に変っていました。
今日の安曇野側の雲海は終日取れることはありませんでした。今日登って来られたお客様は、その雲海の中を歩くことになったようでした。そして、雪が降って木々が白くなっていたとおっしゃっていらっしゃいました。夕方、雲海面が少し下がってきて、山肌が見えてくるとそれが納得出来ました。雲海が掛かっていて、それが取れた山肌は真っ白になっていました。この雲海が全部取れれば、上は茶色で下は真っ白という面白い現象が見られたかもしれません。今日のような状態で降ったものは雪というのでしょうか、それとも霧氷というのでしょうか。ちょっと不思議な現象でした。
夕方になるにつれ、雲は取れ、天気はよくなっていく一方、気温はどんどん下がってきて、－６℃近くまでになってきました。明日明後日とさらに寒くなりそうです。ようやく本格的な冬になってくるようです。とにかく今日は寒い１日でした。
河地
