天気回復。
昨夜はい天気だったのですが、朝になると吹雪模様になっていました。山頂を目指された方々も強風によりすぐに戻られてきました。この強風では仕方ありませんね。冬山では無理をしないことが大切です。
そんな天気の中、ヘリポート下のナナカマドには一羽のライチョウがやってきました。すっかり白くなっていました。ナナカマドの木もだいぶ雪に埋もれてきて登りやすくなったことでしょう。ただ、こうして木々が雪に埋もれてくるとエサが少なくなってきて大変なんだろうな。ドライフルーツのようになったナナカマドの実を啄んでいました。
午後になり天気は回復してきました。積雪量は少し増えたようでした。山荘の東側もまだ通行可能です。
今秋の雪も登山口の中房辺りでも降ったようです。ここから見る有明山の麓辺りまで白くなっていました。
やっぱり降雪直後は一番美しくなりますね。燕岳がとてもきれいでした。
ただ天気が回復してくるにつれ、風が強く、雪煙が舞い上がり始めました。こうなるとトレースも消えてしまいます。風が強い日は人のトレースをあまりあてにしない方がいいかと思います。また、ほかの人が登っていくからといってついていくのは少し危険な場合もあります。人それぞれ体力が違うので、自分の力量を考えて進むか、下山するか判断する必要があります。冬山においては上に行けば行くほど気象条件は厳しくなるのでちょっとでも不安を感じたら、たとえ日没後になってしまおうとも下山された方がいい場合もあります。冬山とは自分自身で様々な判断をしていかなければならない場所だと思います。
雪煙があちこちに舞い上がり、それに西日が当たり、とてもきれいでした。ただ、あの雪煙の中にいたら大変なことなのでしょう。
今日は冷え込みは-7℃程度と昨日ほど冷え込みは厳しくありませんが、風が強いので寒く感じます。今日も美しい日の入りでした。明日は穏やかな天候となり、気温も少し上がりそうです。初冬の白くなった山々を眺めるにはもってこいの日になるかもしれません。ただ、すっかり冬山となっていますので歩く時間は夏よりもかかりますし、日没も16時半頃になっていますので、それを踏まえた計画でお越しください。
河地