好天の営業最終日。
強い冬型の気圧配置となり、風雪の厳しくなった地域もあったようでしたがここ燕岳は朝から晴天となりました。朝のうちはまだ強い風が残り、気温も-13℃と厳しい寒さになりましたが、非常に素晴らしい景色が広がりました。そして、美しいご来光で営業最終日が始まりました。
この冷え込みで木々には霧氷がびっしりと付き、木の枝はその重さでしなるほどでした。合戦尾根のダケカンバの木々にも霧氷が付き、それが朝日に照らされとてもきれいでした。
今日登って来られた方々は、この霧氷を楽しみながら登って来られたのではないでしょうか。雲海の中を歩いてきて、それを越えたらこの霧氷の広がる世界が飛び出してきて、感動も大きかったことかと思います。
日中は徐々に風も弱まってきて、気温も少しづつ上がりだし、少し寒かったのですが登山日和になりました。当初の天気予報ではここまで良くなるとは思ってはいませんでした。営業最終日にふさわしい天候となりました。
日中も風が弱く、気温はプラスにはならなかったため、夕方になっても霧氷は残っていました。穏やかな天気だったこともあり、テント場が久しぶりに賑やかとなりました。そして、営業最終日のこの美しい日の入りで1日は終わりました。
満月が27日とあって、月明りの明るい夜となっています。安曇野側に広がる雲海は夜になっても取れることはありませんでした。松本の街明かりがその雲海をぼんやりと照らし出していました。
その月明かりに浮かぶ燕山荘は雨戸が入っているため、窓から漏れる光が少なく、何となく寂しそうな気がします。明日の朝、皆様をお見送りしたら、最後の片付け作業をして28日には下山する予定です。今シーズンも無事に終えられそうです。多くのお客様にお越しいただきありがとうございました。
河地