営業最終日。
１月３日、今シーズンの冬期営業の最終日です。今朝はどんよりとした空で始まりました。相変わらず気温が高く、それほど寒いとは感じない朝となりました。御来光はちょっと厳しいかなと思えるような空でしたが、日の出前、東の空が紅く染まり始めました。
そして、いつもの時刻よりやや遅れて、太陽の光が雲の間から差し込みました。ほんの短い時間の出来事でしたが、とても美しい日の出となりました。
安曇野の盆地には今日も朝もやが出来ていましたが、いつもより濃い朝もやとなっていました。ほんのちょっとした違いなのですが、毎日ここから同じ景色を見ているとその違いに気づくことが出来ます。それを発見した時はうれしくなり、ついついシャッターをきってしまいます。
ヘリポート下にあるナナカマドの木は結局埋まることはありませんでした。さすがに春までには埋まるとは思いますが、雪の少ない冬期営業だったことがわかります。昨年の１２月に上山して以来、30～40センチは雪は増えましたが、やはりびっくりするくらい雪が少ない状態が続いています。山の上で働いていると雪の量の少なさから、地球温暖化を感じます。
午後になり、さらに雲は厚くなり、空は灰色へと変わっていきました。その灰色の空と真っ白な山のコントラストもなかなか美しいなと思いました。ちなみに今日は－2℃台まで気温が上がり、ちょっと気持ち悪いほどの暖かさでした。
そんな中北信の山々にだけは太陽の光が当たり、きれいに見えていましたが、あちらの山々も真っ白とはなっておらず、雪の少なさを感じました。
今シーズンの冬期営業も今日で終わりとなります。本当にあっという間でしたが世の中では大きな出来事が立て続けに起こりました。こんな時思うことは、今の自分に出来ることを精一杯やることが大切なんだと思います。山小屋で働いている僕たちは、この大自然の素晴らしさを皆様に体験し手頂き、お伝えすることだと思います。なのでこれを精一杯がんばっていかなくてはならないと改めて思いました。
震災にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
河地
