小屋閉め作業。
昨夜から今朝にかけて、少し積雪は増えました。お泊りは昨日まででしたので、お客様のお見送りが終わると早速片付け作業を始めました。明日、下山を予定しているので今年の冬期営業の余韻にひたることなく、皆黙々と作業を進めました。
お昼前頃よりだんだんと天気は回復してきました。ヘリポートから見る燕山荘も営業開始当時よりは雪に埋まってきたのかなといった感じです。春になれば3階の屋根までが埋まっていることだと思いますが、この暖冬傾向の中、どうなることでしょうか。春は小屋の東側の雪を取って水を得ているので雪が少ないと何かと困ることが出てきます。
部屋の布団を移動したり、水回りの片付けなど順に進めていき、最後には一番時間のかかる厨房の片付けをスタッフ総出で行いました。4月までは無人になるのでひとつひとつ丁寧に行いました。
天気は回復し、気温もそれほど低くはなかったのですが、冬らしく、雪煙が舞い上がっていました。今年の冬の営業期間中の気温は-13℃くらいまでしかならず、厳しい冷え込みの日はありませんでした。それだけ強い寒気が入って来なかったということでしょう。そのため、降雪量も少なく、ちょっと心配になるほどの積雪量の少なさで終りそうです。しかし、風が強く、雪煙が舞い上がる日が多く、きれいなシュカブラを見ることができました。また、晴れの日が冬としては珍しく多くなりました。
燕岳頂上より北燕岳方面
メガネ岩と燕山荘
イルカ岩
午後、山頂へと行ってきましたが、意外と雪が吹き黙っていて、少し冬らしくなったのかなと感じました。最後の日にこんな美しい中を歩くことが出来て、とてもいい気分でした。最後にイルカに「また4月に帰って来るよ」と声をかけ、燕山荘へと戻りました。
日の出時刻も16時45分と少しづつ遅くなり、昼間の時間が少しづつ長くなり始めてきています。寒さのピークはもう少し先ですが、こうして昼の長さが長くなってくると何となく明るい気分になってきます。大変なことが立て続けに起きた年明けでしたが、この後はいいことがたくさんあるといいですね。冬期営業も無事に終えられそうです。多くの方々にお越し頂きましてありがとうございました。燕岳の冬の美しさを皆様に知って頂くことが出来、うれしく感じます。大自然は時には厳しい時もありますが、街では見られないこの美しい景色が全てを癒してくれる気がします。
河地