有明山登山道の状況(4月23日時点)
4月25日(木) 午後5時現在の気温:11℃ 天気:晴れ
くらやです。
有明荘周辺の今日は朝は雲ひとつ無い晴天に見舞われ、清々しい朝のスタートとなりました。
さて、先日有明荘のInstagramにて少し触れさせていただきました、有明山の登山道の様子について書かせて頂きます。
第3駐車場から入山し、青々とした笹のお出迎えを横目に進み、少ししたら急登が始まります。
木の根が露出している所がかなり多くて滑りやすく、湿度が高い日であると特に注意が必要です。
木々の中にポツンと岩の中に祠のようなものがあり、神秘的な森の美しさに惚れ惚れします。
4合目を通過し、少し歩いた辺りまでは雪はなく、根の滑りと急斜面に注意しながらにはなりますが、ゆっくりと進めば安全に登ることは出来ます。
そこからは足元に残雪がチラつき、一部凍結している箇所もあり、充分な注意が必要です。
道沿いはかなりの急斜面となっております。
六合目手前の岩のトラバースを注意しながら進んでいき、六合目に到達したくらいからは雪が段々と増えてきます。
登った当日は沢の音とガスに包まれ、ふと周りを見渡すと幻想的な山の美しさに胸を打たれます。
途中には「かぶり岩」「雨宿りの岩」と呼ばれる特徴的な岩があり、その大きさに思わず足を止めて写真を撮りました。
道中かなり注意が必要な鎖場もあり、慎重に進みます。
1900m辺りから雪が深くなってきており、ラッセルしながらのトラバースになります。
私達が登ったタイミングでは雪が柔らかく、アイゼンやピッケル等は使いませんでしたが、
冬装備の準備はしてください。
八合目を超え、稜線へ出てからは意外にも雪はなく、山頂まではスムーズに登ることが出来ました。
しかし、一部土に隠れて見えないような凍った地面があり、しっかりと足元を見て、ゆっくり進んで安全に登った方が良さそうです。
最後に少し岩場を上り、いよいよ山頂になります。
山頂周辺では雪が1m程残っており、足を雪に包まれた鳥居を眺めることが出来ます。
登頂当日は霧が濃く、視界いっぱいの真っ白なキャンバスに包まれます。
山頂でおにぎりを食べ、いざ下山。
登りよりも細心の注意が必要となってきます。
根は滑り雪も土も柔らかく、1歩踏み違えば急斜面です。
1歩1歩確実に足元を確認し、途中各所にあるロープや鎖をしっかりと使いながらゆっくり下山しました。
今回はアイゼンやピッケルを使いませんでしたが、冬装備は携行された方が安心です。
これから雪が溶け、足元のぬかるみが更に増えていくと思われます。有明山に行かれる際は登山口にポストがありますので、登山届の提出と、細心の注意忘れないよう、安全登山を心がけてください。
※有明山は遭難の可能性が高い山として、長野県登山安全条例の指定登山道に含まれており、登山届の提出が義務付けられています。しっかりと下調べし、山岳保険への加入や、ヘッドライト・非常食・防寒着などを準備し、安全で楽しい登山を心掛けましょう。
(藏屋)