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燕山荘

雪解け進む。


今朝も穏やかな御来光でした。ゴールデンウィーク頃になると安曇野の水田には水が張られ、日の出頃それがキラキラと輝く光景が見られます。安曇野のこの時期らしい光景です。この光景がなんだかとても美しく感じます。

入山して今日で2週間がたちますが、この間に雪解けは思った以上の速さで進んでいます。玄関前の雪もほとんどなくなりました。今年の雪は3月に降ったものが多かったため、見た目の量の割には雪の密度が少なく、そのため想像以上の速さで雪解けは進んできています。

燕山荘周辺の稜線では西から季節風が吹くため、稜線の西側の雪は少なく、風下の東側には雪がたくさん吹き溜まっています。稜線の西側路東側では随分積雪量が異なります。そのため燕山荘の積雪量はどのくらいですか?と聞かれますが、稜線に建つ燕山荘は西側と東側の積雪量が大きく異なります。西側では地面が出ていても東側の雪の多い所では6~7mの積雪となっています。また、標高の高い稜線上は雪が少ないため、雪が残る下の方より先にこちらの方が早く花が咲き出すのは面白い現象です。今年は暖かい日が続いているので稜線上の花の開花も早くなるのでしょうか。

水のないこの時期は小屋の中に雪を運んでそれをガス釜で溶かして水を得ているのですが、屋根が掘り出せたので天気のいい日にはこうしてその屋根の上に雪を投げ、それが太陽の熱で自然に解けたものを集めて利用しています。

長野県の山岳警備隊の方がパトロールに登って来られ、お食事中にお話をして頂きました。遭難の中で多いのは疲労によるものだそうです。山に登る際にはエネルギーのあるものをたくさん摂ることが大切だとおっしゃっていました。これから登山シーズンが始まっていきますが事故なく楽しい登山が出来るように基本には忠実にいきたいものですね。

そして、お食事の際にはオーナー赤沼のホルンの演奏。雪の重さから小屋を支える支柱が立っているのもこの時期ならでは光景です。

河地

 

 

 

 

 

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