大型連休が終わって。
今年の春の大型連休は好天に恵まれ、多くのお客様に残雪の燕岳を満喫していただくことが出来ました。ただ、最終日の今日は朝から風が強く、恐ろしいような形をした雲がたくさん見られました。そんな中でしたが富士山はきれいに見えていました。
お客様の数も少なく静かになったので除雪作業の再開です。もう少しで小屋に乗る雪を取り除けそうです。きっと小屋も喜んでくれていることでしょう。木造の建物なので雪の重さで歪んでいてもそれがなくなると元に戻るのは何とも不思議です。小屋内に建てられている支柱ももう少しで外すことが出来そうです。
8時半頃より気圧の谷の通過でしょうか、風が急に強まりテントが飛ばされる寸前になっていました(今現在テント場は雪の上です)。雪の上にテントを張る際は石で固定するのではなく、ペグを✖にして雪に埋める必要があります。踏み固めればかなり強固な視点となります。それを回収する際にはスコップも必要になるので、雪の上にテントを張る際はスコップもお持ちください。その後も天気は回復せず、あちこちに風の山岳波によって創られたおどろおどろしい雲がずっと見られていました。
雨がぱらついた後、安曇野側には虹が現われました。ここでは強い風が吹き、気温はそれほど低くなくとも寒く感じていたので、太陽の光があたる安曇野の街が暖かそうで恨めしく感じました。
お客様も少なくなり静かになった山小屋の周りを歩いていると小さな黄色が目に入りました。よく見るとミヤマキンバイのつぼみでした。まさかこんな早い時にこのつぼみを見つけるとは、やはり今年は暖かな春となっているのでしょうか。
河地