地面まで到達。
久々に寒いと感じる朝で玄関にある温度計は氷点下を示していました。夜には雪が降ったのでしょう。ベンチが白くなり、木々の枝も白くなっていました。暖かい日が続いていたのですが、今の時期にこうして雪が降ることは珍しいことではありません。その後日中もちらちらと雪が舞いましたが積雪となるような雪ではありませんでした。
入山から約3週間たちましたが、雪を約10m程掘り下げ、ようやく地面に達することが出来ました。この瞬間は何度味わってもうれしいものです。ただ、いつもであれば氷のように固い雪に苦労するのですが、今年はそれがなくいつもより1週間くらい早い進み具合です。果たしてこれを喜んでいいのでしょうか。このような雪であればきっと雪解けは早く進んでいってしまうでしょう。除雪が早く進んでいることに喜んでばかりはいられません。
気温も低く、すっきりと晴れない1日でしたが日没後急にガスが取れだし、短い時間でしたが幻想的で美しい光景が見られました。まず鹿島槍の頭が見え出して、それからちょっとすると燕岳の頭も見え出してきました。その時の気温はすでに氷点下。寒かったのですがこの景色がそれを忘れさせてくれました。
ガスが切れ、展望が広がったのは15分余りの出来事でした。除雪作業が地面まで到達できた日の思い出に残るような美しい夕景でした。これからは別館周りへの除雪作業へと移っていきます。
河地
