素敵な朝焼け夕焼け。
4時20分頃、目を覚ますと部屋の中が赤くなっていました。外を見れば真っ赤な朝焼け。カメラを持って慌ててヘリポートへと向かいました。そして、日の出と反対方向になる槍ヶ岳方面の空までもがピンク色に染まっていました。今日の天気予報は曇り予報だったのですが、そのおかげでこんな素敵な風景を見ることが出来ました。太陽が昇る前でしたが、このピンク色の空が雪面をほんのりとピンク色に染めてくれました。
空のピンク色は日の出前がピークでしたがその後は美しいオレンジ色に残雪の山肌は染まっていきました。ほんの数十分の間に見える景色の色がどんどんと変わっていきました。こんな素敵な日の出に出会えることはそう多くはないのですが、いつかは出会えるだろうと日の出の時は毎朝忙しくなってしまいます。
今日の午前中は水源地の視察へと行ってきました。今年は雪解けが早いので少し掘るだけで水源地は見つけられるだろうと思って、雪の急斜面を下っていくと水の音が聞こえてきました。掘ることなく水源地は出ていたようです。水のポンプアップが出来るようになるにはタンクの掃除をしたり、配管をつないだりともう少し時間がかかります。水源地が無事であることが確認出来て安心しました。
二日ぶりに合戦小屋まで行きましたが、ナナカマドの葉がより一層元気になっていました。今の時期はたった1日で植物の様子や雪の様子が大きく変わっていきます。
雪解けが日毎に進み、雪の中から木々が出てくるので、週に1度くらいはルートを変えていかなくてはなりません。今日の午後は男性スタッフ5人で雪切へと出かけました。一番急な斜面も斜度をおとしてジグザグに道を付けることが出来ました。これで下りの時の恐怖心もだいぶなくなったと思われます。装備についてお問い合わせが多いのですが、ピッケルはあったほうがいいかと思います。ストックではスリップした際止めることが出来ません。アイゼンですがチェーンアイゼンでも慣れた方ならいいかと思いますが、先日チェーンアイゼンで重荷を背負って下っていた時、スリップしたのでやはり雪に不慣れな方はまだ10本歯以上のアイゼンをお持ちになられた方が安心して下山できるかと思います。
日の入りが近づく頃、外に目をやると日の入りとは反対方向に多くの方々が集まっていらっしゃいました。もしやと思いそこに近づくとつがいのライチョウが仲良くエサをついばんでいました。
そして、日が沈んで15分くらいしたころの空がとにかく素敵でした。感動すら覚える美しい空となりました。
河地