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燕山荘

ライチョウ日和。


朝の4時前、まだテントの灯りもあまり灯っていない頃、すでに北東方向の空は赤く染まり始めていました。今の時期は朝がほんとうに早いですね。

日の出の頃、風が非常に強いためとても寒く、皆様震えながら日の出を待っていらっしゃいましたが、朝焼けがとても美しく、寒さを忘れてこの美しい空を見入っていらっしゃいました。本当にきれいな朝焼けでした。

その空の赤い状態は日の出る時まで続きました。そして、日が昇れば、山肌の残雪がほんのりとピンク色に染まり出してきました。寒かったけど美しい朝でした。皆さん、この中へ入るとストーブまでまっしぐらでした。

今日の日中はだんだんと雲が多くなってきてどんよりとした1日となってきました。しかし、ライチョウを見るにはもってこいの1日でした。1日中、小屋の近くでライチョウが姿を見せてくれ、何度も見るチャンスがありました。日が沈むころ、小屋の石垣のすぐ下に2羽のライチョウがやってきて、木の枝に登ったり、ジャンプしながら木の芽をついばんでいました。

ちょっと小さくて分かりづらいかもしれませんが、この写真には1羽のオスと2羽のメスが三角形を形作って写っています。

2羽仲良く寄り添っている写真ですが、オスは同じでもメスは異なる個体です。このオスは片方のメスに寄り添っていたと思ったら、しばらくすると違うメスに寄り添っていき、どっちのメスと一緒にいるのかよくわかりませんでした。メス同士ががかなり近づく時もあり、ケンカするのではとハラハラすることもありましたが、ケンカすることもなく、なんとなく3羽が寄り添ってエサをついばんでいました。まだつがいが成立していないのかな。今日はこの3羽が楽しませてくれました。

雲が厚くなってきてしまったので夕日は期待していなかったのですが、野口五郎岳の左に沈む美しい太陽を見ることが出来ました。気温は5℃くらいでそれほど低くはなかったのですが、風が強かったためとても寒く感じました。

太陽が沈み、薄暗くなってきたころ、今日1日僕たちを楽しませてくれたこのオスのライチョウがまたやってきて、しかも燕岳をバックにこんなポーズを取ってくれました。今年は小屋周辺でライチョウに会えることがとても多くなっています。

河地

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