仲睦まじく。
今朝は氷点下にはならなかったものの霜が下りて寒い朝となりました。まだ寒気が残っているのでしょうか。雲海を創る雲が赤く染まり、きれいなご来光でした。
朝日を受ける縦走路の山肌の雪はかなり少なくなってきています。ここ数日、朝晩の気温は低くなっているのですが、雪解けはさらに進んでいるようです。
太陽が昇るにつれ、気温はあまり上がりませんでしたが、日差しが強くなってきました。その気温差から稜線の安曇野側にはガスが湧き上がって来ました。この強い日差しを受け、ミヤマキンバイも気持ちよさそうに花を咲かせていました。また、皆様天気をよくご存じのようで平日なのに賑やかな日となりました。
この2羽のライチョウは小屋の周りで何度も姿を見せてくれました。2羽はぴったりと寄り添い仲睦まじくエサを食べていました。草の新芽がたくさん出てきて、それを一生懸命ついばんでいました。ライチョウたちにはえさがたくさん出てきてうれしい季節なんでしょう。一方、山菜などクマのエサとなるものも出始めているせいか、この近くでクマの目撃情報も出てきています。朝晩の単独の行動はなるべくお控えください。クマ鈴などあると良いかと思います。
そして、エサを食べ終えるとオスは岩の高いところへ行き、見張りをはじめ、メスはその下で砂浴びなどしながらのんびりとくつろいでいました。おそらくこの2羽はつがいになっているのでしょう。また、このメスのすぐ脇には小さなコマクサの株もありました。ちょっと面白い光景となりました。
日没が近づき、気温が下がり出してくると安曇野側の雲海も取れ、松本の街並みが見え出してきました。
日中はガスや雲が所々にあったのですが日没頃にはそれらはすっきりと取れ、美しい日の入りを見ることが出来ました。6時53分頃、野口五郎岳に沈んでいきました。ちなみその時の玄関先の温度計は5℃でした。まだまだ山の上の朝晩は寒く、ダウンなどの防寒着は必要です。
河地